史上「最遅」Gグラブ受賞のソフトバンク内川が抱く、次なる野望

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆三井ゴールデングラブ賞表彰式(28日・東京)

 来季は「GGジャック」! 「三井ゴールデングラブ賞(GG賞)」の表彰式が28日、東京都内のホテルで行われ、福岡ソフトバンクから内川聖一内野手(37)、松田宣浩内野手(36)、千賀滉大投手(26)、甲斐拓也捕手(27)が出席した。一塁手部門の内川は、今季守備率10割で史上「最遅」となるプロ19年目で初受賞。ホークスから両リーグ最多の4人が選ばれた中、内川は来季について過去にない1チームでの全ポジション独占を誓った。

■リーグVへ「失点減るしプラス」

 金色に輝くファーストミットを大事そうに両手で持つと、内川の笑みがはじけた。「何か恥ずかしいです。慣れてる人たちばかりなんで、そりゃそうだよなと思う人たちの中にいることが違和感でもあるし、恥ずかしいです」。19年目での初受賞を自虐も交えながら喜んだ。

 堂々の受賞だ。今年は137試合に出場。130試合で一塁を守り、パの一塁手では1968年の榎本(東京。現ロッテ)の9割9分9厘を更新するリーグ初の守備率10割を記録した。両リーグで首位打者と最多安打に輝き、ベストナインにも昨年まで5度も選ばれているが「自分には縁がない賞だと思っていた」という守備の“タイトル”を自らの努力で手にした。

 「打撃のタイトルを取らせてもらった中、この賞の特別感というものを感じだしたからこそ、絶対欲しいと思って守備にも取り組んだ。一つのポジションをけがなくやれたことの結果だと思うので良かった」

 周囲への感謝も忘れない。2011年のホークス加入後は移籍前と同じく主に外野を守ったが、16年に一塁へ本格転向。慣れないポジションでも、当時の鳥越内野守備走塁コーチ(現ロッテヘッド兼内野守備コーチ)の厳しいノックで力をつけた。「鳥越コーチから『ファーストやれ』と言われて逃げ出したくてしょうがなかったけど、逃がしてくれなかった。水上(前内野守備走塁)コーチ、本多(現内野守備走塁)コーチにも(ノックを)打ってもらってこの結果がある。感謝しかない」。初受賞に満足せず、来季以降も取り続けることが恩返しと理解している。

 バットで幾度となくチームの勝利に貢献した内川は、2年連続で逃しているリーグVに向け、GG賞「完全ジャック」も誓った。今年はホークス勢が両リーグ最多となる4人の選出となったが、過去最多は78年阪急(現オリックス)と92年西武の8人。「賞に選ばれるということは、当然失点も減るはずですし、チームにとってプラスになること。極論を言えば9人全員で取れるのがチームにとって一番のプラスになる。一回取ったからって偉そうには言えないけど、そうなるといいなと思います」。史上初の「GG独占」へ、守備でも自ら先頭に立って盛り上げていく。 (倉成孝史)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ