最速140キロ、フットワークと強肩光る「投手兼捕手」/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は福岡・博多工の坂本達也(2年)をピックアップします。投手と捕手を兼任し、投げては最速140キロ。捕手でも軽快なフットワークと強肩が光る好素材。同じく投手と捕手を務める浅川大稀(同)とともにチームを引っ張る存在だ。

■投手兼捕手・2年

 今夏の福岡大会で16強入りした博多工。さらなる躍進が期待される新チームには、2人の「投手兼捕手」がいる。最速135キロの浅川、そして主将を務める坂本だ。こちらは最速140キロと聞き、10月中旬に同校グラウンドに足を運んだ。

 佐賀・東明館との練習試合は、184センチ、99キロと大柄な浅川が先発。下半身はあまり使えていないが、球は力強い。さらに目を引いたのが、171センチ、68キロと小柄な捕手の坂本だ。俊敏な動きからの低弾道の送球は二塁まで失速しなかった。

 旧知のあるスカウトから「(本塁での走者と捕手の衝突を防止する)コリジョンルールの導入以来、頑健な体格の捕手よりもフットワークのいい捕手が好まれる」と聞いたことがある。その意味では、坂本はまさに「現代型」の捕手である。

 そして、8回から投手としてマウンドに上がった。胸を張って、右腕をちぎれるくらいの速さでブルンと振る。水面をはじく生きのいい魚のような躍動感。この動きから「主将として誰よりも先に行動して背中で示したい」との思いが伝わる。

 「(打者に)当てたときは仕方ない」とばかりに、内角をずばりと突いてくる強気な投球も魅力的だ。体のバネを感じさせる投球フォーム、そして強い気持ちに満ちた投球内容は実に魅力的。来年へ向け、まだまだ成長が期待できそうだ。

 入学時から捕手だったが、投手で「投げてみたい」との意思表示をしていた。2年春に登板した紅白戦でチームメートに「浅川より速い」と言われ、今では「ストレートで三振を取った瞬間が楽しい」と投手としての快感に目覚めている。

 好きな選手は、自分の理想と重なるソフトバンクの2人、直球で三振が取れる千賀滉大と12球団屈指の強肩を誇る甲斐拓也だ。秋季福岡大会は3回戦で福岡第一に敗れたが、浅川とともに投手と捕手の「二刀流」を磨いていけば、来年は楽しみな存在になりそうだ。

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