西鉄福田 東京五輪最後の1枠に挑む 福岡国際マラソン1日号砲

西日本スポーツ 末継 智章

 五輪へチャレンジ!! 第73回福岡国際マラソン(12月1日・平和台陸上競技場発着)の招待選手が29日、福岡市内で会見し、9月の東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場した福田穣(西鉄)や佐藤悠基(日清食品グループ)らが意気込みを語った。福田や佐藤は、同五輪代表の最後の1枠に入るために必要な派遣設定記録2時間5分49秒に挑戦する意思を表明。日本記録を上回る高い壁だが、未体験のペースを体感することで今後の競技人生の糧とするつもりだ。

■25キロすぎで勝負

 現実的ではない目標と分かってはいる。だが福田は勝負する固い決意を口にした。「今は絶好調です。タイムを頭で意識しながら積極的にチャレンジしていきたい」。東京五輪マラソン代表の残り1枠を懸けた「MGCファイナルチャレンジ」の第1弾。日本陸連が定める派遣設定記録(2時間5分49秒)を上回るのが最低条件という高い壁にあえて挑む。

 川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)ら実力者が早々に“白旗”を上げる中、「今回のチャレンジが、必ず今後の世界選手権やパリ五輪につながる。いつか日の丸を背負う気持ちでいるので」と福田。自己ベストは昨夏のゴールドコースト(オーストラリア)で出した2時間9分52秒。国内ではサブテン(2時間10分切り)すら達成したことがないが、挑戦自体に意義を見いだす。

 昨年の福岡国際でMGC出場権を手にしたが、本番は22位と完敗した。「強い選手と一緒に走りたいというがむしゃらさがなくなり、守りに入って重圧を感じた」と目標を見失って調子も落とした。転機は今月17~23日の宮崎・綾町での合宿中。土砂降りでチームメートが練習を控える中、1人で走った。「以前の自分は本当に強くなりたいと思い、周りが練習をしないときこそやろうとしていた」と走る楽しみと向上心を思い出させた。

 今回のペースメーカーは1キロ2分58秒と、3分のラップでそれぞれ引っ張る予定で、福田は後者について後半追い上げるプランを描く。大迫傑(ナイキ)が2時間5分50秒の日本記録を出した昨秋のシカゴのペースも1キロ3分で、後半の追い上げが奏功した。「25キロすぎで(第2)集団から抜け出せば記録がついてくる」と福田。挑戦という経験を貴重な財産にする。 (末継智章)

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 藤本拓(トヨタ自動車)「ファイナルチャレンジの記録は狙って出せるものではない。まずは限界を超えるというか、自己ベスト(2時間7分57秒)を更新することがステップアップにつながる」

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