ソフトバンク東浜、笑顔消えた故郷沖縄での約束

西日本スポーツ 長浜 幸治

■ベースボールキッズに286人

 福岡ソフトバンクの東浜巨投手(29)が30日、来年7月4、5日にセルラースタジアム那覇で行われる日本ハム戦で故郷に錦を飾ることを誓った。プロ初の凱旋(がいせん)登板となった今年5月の西武戦では黒星を喫し、その後に右肘を手術したため、今季最後の登板となった。沖縄で初めて開催された野球教室「SoftBankHAWKSベースボールキッズ2019in沖縄」に参加した右腕は、地元の小さな後輩たちの前で来季の復活を力強く宣言した。

 長いリハビリの間に見せた苦しげな顔はなかった。球団初開催となる故郷沖縄での野球教室。地元小学生286人が無邪気にボールを追いかける姿に自然と笑みがこぼれた。「この中からホークスのユニホームを着る選手が出てくれることを楽しみにしていますし、それまで現役を続けていたいです」。東浜は締めのあいさつで未来の後輩に向けてエールを送ると、来季の復活を力強く公言した。

 笑顔が消えたのもこの沖縄の地だった。プロ初の凱旋(がいせん)登板となった5月21日の西武戦。セルラースタジアム那覇の先発マウンドに上がったが、5回途中4失点で黒星を喫した。お立ち台に上がった同郷の山川への大声援を背に球場を後にした右腕は2週間後、右肘を手術。その後はリハビリで棒に振り、今季中に1軍マウンドへ戻ることはなかった。

 「今年はプロ生活の中で一番悔しい思いをした」。そう振り返った東浜にリベンジの機会が訪れた。来年7月4、5日、同球場で日本ハム2連戦が組まれた。「当然投げたい気持ちはある。沖縄で味わった思いは沖縄でしか返せない」。雪辱を誓う来季に向けた大きなモチベーションになっている。

 沖縄に笑顔を-。10月31日。首里城が炎に包まれた。あれから1カ月。「沖縄の人にとって大切なシンボル。悲しみは変わらない」。山川ら沖縄出身の有志とともに那覇市へ約100万円を寄付した右腕にとって、県民を勇気づけられるのはマウンドの上だけだ。「自分の投げる姿を見て、少しでも喜んでもらえたら」。来季への思いを強くするもう一つの理由でもある。

 手術した右肘への不安はほぼなくなり、現在はランニングやキャッチボールで汗を流している。「沖縄で投げるためには、まず先発ローテの争いに勝たないと。けがなく1年間を戦い抜くことしか考えていない」。2017年に16勝を挙げて最多勝に輝いた右腕が、がむしゃらに先発の座を奪い返し、今度こそ故郷で錦を飾る。 (長浜幸治)

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