ノムさん以来の快挙が来季目標 「あと1」に迫ったソフトバンク甲斐

西日本スポーツ 山田 孝人

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手(27)が30日、同一シーズンでの「10本塁打・10盗塁」を来季こそ成し遂げることを目標に掲げた。今季は自己最多11本塁打を放ち9盗塁も記録。球団の捕手では前身南海時代の1971年、野村克也氏以来となる快挙まで、あと一歩に迫った。来季は野村氏が現役時に着用した背番号「19」に変更が決まっており、偉大な先輩に少しでも近づくことを誓った。

 偉大な先輩の背番号「19」に恥じぬ捕手を目指す。これまでの「62」から変更されることが決まっている甲斐は、同一シーズンでの「10本塁打・10盗塁」を来季の目標に掲げた。「(背番号変更で)より結果を求められると思うし、周りからもそう見られると思う。努力をして(達成に向けて)頑張っていきたいです」と口元を引き締めた。

 守備での負担が大きいポジションだ。それだけに同一シーズンで球団の捕手が「ダブル10」を達成したのは野村克也(南海時代の67、70、71年に3度)だけ。球界でも1999年にヤクルト古田敦也の達成(10盗塁、13本塁打)が最後と、ひそかな大記録だ。捕手として尊敬してやまず、背番号を受け継いだ野村氏に、少しでも近づきたい決意の表れでもある。

 今季も自己最多の11本塁打を放ち9盗塁をマーク。あと一歩まで迫り「クリアしたい」と話すなど強いこだわりを見せていた。ただ、9個目の盗塁から34試合を残していたが、上積みすることができず。悔しい思いをした。「可能性はある、自分も走れるんだなと分かった。もっと走りたい。秋季キャンプでも本多コーチから『来年はいくぞ』と言われている」と走塁意識についても本多コーチと話し合うなど意欲を燃やす。

 自身の進化はチームの得点力アップにもつながる。「上位には打てるバッターが多い。一つでも先の塁を自分が奪うことで、得点のチャンスも増えるはず」。正捕手として3年ぶりのリーグ優勝と4年連続日本一へ、守備だけでなく「走・攻」でも、より一層、貢献していくつもりだ。

 30日は熊本市内での野球教室に今宮とともに参加。「僕の来季の背番号は」と甲斐がクイズコーナーで口にすると、子どもたちからはすぐに「19」と声が飛び、「うれしいです」と笑った。高い注目を意気に感じ、21世紀初の偉業へ努力を重ねる。 (山田孝人)

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