藤本日本人最高2位も五輪届かず「30キロまで日本記録ペースだった」

西日本スポーツ 前田 泰子

 福岡国際マラソンは1日、福岡市の平和台陸上競技場発着で行われ、藤本拓(トヨタ自動車)が2時間9分36秒で日本人トップの2位に入った。東京五輪男子マラソン代表の最後の1枠を決める「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」の第1戦。藤本は30キロまではレースを引っ張ったが、代表入りの条件となる設定記録(2時間5分49秒)には届かなかった。エルマハジューブ・ダザ(モロッコ)が2時間7分10秒で初優勝。地元福岡の福田穣(西鉄)は2時間10分33秒で日本人2番目となる3位だった。(正午現在曇り、気温18・5度、湿度48%、南東の風5・0メートル)

■「いいチャレンジできた」

 最後は苦しさで顔をゆがめながらも必死に脚を前に進めた。日本人1位の藤本は優勝したダザから2分26秒遅れてゴール。敵は外国人でも日本人でもなかった。日本記録を更新する2時間5分49秒の記録だった。東京五輪切符を逃した30歳。「悔しい思いはあるが、途中までいいチャレンジをさせていただいた」と納得の表情を浮かべた。

 「狙って出せるものではないので限界へのチャレンジ」と、攻めた。前半は先頭でレースを引っ張り、27キロすぎからダザとの一騎打ち。「28キロまではこのペースで35キロすぎまで行けると思ったけど、いっぱいいっぱいになった」。ペースメーカーが外れた30キロでダザがスピードを上げるとついていけず、失速した。

 結果は自己記録に1分39秒及ばない2時間9分36秒ながら、チャレンジに悔いはない。「30キロまで日本記録ペースだった」。9位に終わった9月のMGCの後も順調に練習を重ねてきた成果も出た。「今までは危ないと思えばペースを落としたりしたが、今回はペースメーカーに30キロまでつくのが目標だった。いつもと違ったレースができた」と手応えもつかんだ。

 日本陸連の瀬古利彦強化戦略プロジェクトリーダーは「こういうレースをすれば必ず次に生きる」と成長に期待した。今後は駅伝などでスピードを磨く。現時点では高い壁である「2時間5分49秒」の記録についても「コンディションやライバルがそろえば不可能ではない」。チャレンジの気持ちは持ち続けていく。 (前田泰子)

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