J3北九州悲願V チーム束ねた「いいおじさん」小林監督の人間力

西日本スポーツ 広田 亜貴子

 ◆明治安田生命J3第33節 北九州1-1鳥取(1日・ミクニワールドスタジアム北九州)

 悲願のタイトル獲得! 前節J2への自動昇格を決めたJ3ギラヴァンツ北九州が1日、ホーム最終戦で鳥取と1-1で引き分け、勝ち点66として優勝を決めた。先制点を奪われたが、町野修斗(20)が同点弾を決め、クラブ初のタイトルを手にした。今季最終戦となる次節の藤枝戦で有終の美を飾る。熊本は2-1で福島に勝利し4位となった。

 藤枝が敗れると同時に優勝が決まると、選手たちは達成感に満ちあふれた表情で抱き合った。「こんなにチームが変わるのは今までの監督業でない。素晴らしいチームをつくってくれた」。小林監督はシャーレを高く掲げ、歓声に沸くスタジアムを見渡した。

 前半18分に先制点を許し、主導権を握られながらも立て直した。それが今季の成長の証しだ。0-1で折り返した後半4分。中央からの池元のパスを高橋大がつなぎ、町野がペナルティーエリア手前から右足を振り抜いて決めてみせた。

 昇格を決めた前節に続く連続ゴール。町野は「次も自分のゴールで今シーズンを締めくくりたい」と7得点に5人が並んでいたチーム内の激戦を一歩リードし、チーム得点王にも意欲を示した。

 今季J1横浜Mから期限付き移籍で加入した町野にとって、人生初のタイトルともなった。フィジカル強化に重点を置いた北九州の練習にきつさを感じながらも、走り負けない自分自身の成長を実感するようになった。

 町野が「サッカーをするのが楽しみになった。選手思いでいい監督」と感謝すれば、「いいおじさん、最高の監督」と池元。チームを束ねた小林監督の厚い人望も推進力となった。

 クラブは中期計画を策定中で、2022年までにJ1昇格を狙える準備を整えている。多くのサポーターが待ち望む輝く未来。「勝ち切れなかった思いをJ2の舞台で出したい」と意気込む指揮官は最終節の藤枝戦で今季20勝目をつかみ、有終の美を飾ることを誓った。 (広田亜貴子)

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