ソフトバンク内川悲鳴「24時間じゃ足りない」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手(37)が1日、プロ20年目を迎える来季に備え“24時間営業”でのV字回復を誓った。故郷の大分市で行われた「第10回内川杯市学童チャンピオン大会」の閉会式に出席したこの日も、空き時間にウエートトレーニングを行い、閉会式後もグラウンドで汗を流すなどフル稼働。史上最も遅い19年目で初めてゴールデングラブ賞を受賞したバットマンは「やればできる」と寸暇を惜しみトレーニングに励む。

■「タイトルの欲出てきた」

 このオフの内川は動いて、動いて、とにかく動き回る。ソフトバンクへの移籍が決まった2010年オフから地元への恩返しとして続ける大会も節目の10回目を迎えた。「ここまで続いたのは支えてくれている人たちのおかげだし、子どもたちのプレーを見るたびに頑張らなければいけないと思わせてくれる」。小学生のはつらつとしたプレーに熱視線を送っていたが、試合の合間になるとおもむろに席を立った。

 向かったのは球場に隣接する体育館。帯同した個人トレーナーとともに、負荷をかけながら各パーツの可動域を確認する地道なトレーニングを苦悶(くもん)の表情を浮かべながら取り組んだ。昨年までは大会本部で関係者に応接して過ごすのが常だったが、大会中にトレーニングをするのは初めてのことだ。

 これだけでは終わらない。決勝を見届け、閉会式でプレゼンターを務めて大会を締めくくると、誰もいなくなったグラウンドに再び姿を現した。まずはダッシュで体をほぐしキャッチボール、ティー打撃、最後はロングティーで入念に打撃フォームを確認した。

 3年連続の日本一に輝き、今オフもイベントやメディア出演に引っ張りだこの日々が続く。その中で、加齢により体のメンテナンスに時間を費やすようになった37歳のベテランは「24時間じゃ足りない。この感覚は初めて」と悲鳴を上げる。それでも「オフが忙しいことはありがたいこと。だからこそ、野球にとってマイナスにしたくない」と開幕が例年より前倒しされる来季に向け、表彰式などでの東京滞在中もジムで汗を流すなど絶えず体を動かしている。

 故障、不振で苦しんだ近年の成績に決して納得はしていない。20年目の来季へ向けての新たな原動力は初めて手にしたゴールデングラブ賞だ。「取れると思っていなかった賞をこの年で取ることができた。やればできる。そこに年齢は関係ない」と言い切り、自ら実証した事実が何よりのモチベーションとなる。「これでまた(打撃)タイトルの欲も出てきた」。現役最高のヒットメーカーは“本職”のV字回復もイメージし、休むことなく動き続ける。 (鎌田真一郎)

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