ソフトバンク波乱の契約更改交渉 主力初日、松田遼1時間話して保留

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク契約更改交渉(2日)

 福岡ソフトバンクの主力選手の契約更改が2日、ヤフオクドームで始まったが、3年連続日本一にもかかわらず早くも保留者が出る波乱の幕開けとなった。松田遼馬投手(25)が今季年俸の1400万円から1000万円増の2400万円の提示にサインしなかった。昨季途中に阪神から移籍した右腕は、今季開幕1軍切符をつかむと自己最多の51試合に登板したが、希望額には届かなかった。

 用意された会見場に、松田遼が姿を現すことはなかった。昨季途中に加入した右腕は、1000万円増の2400万円の提示を受けると、球団側に改めて査定方法を確認。およそ1時間の交渉を終えて取材に応じた場所は、ヤフオクドームの薄暗い通路だった。

 「1時間ではまとまらなかったので、一回持ち帰ってゆっくり考えます」

 わずか2試合の登板にとどまった昨季は、100万円のダウン提示にも迷わずサイン。ただフル回転をした今季は「球団の評価をしっかり聞ける年」と胸を張って交渉に臨めるだけの結果を残した自負がある。

 開幕を1軍で迎えるといきなり13試合連続無失点で、首脳陣の信頼を勝ち取った。リード時も登板するようになり、7月21日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)で移籍後初勝利をマーク。9月9日のロッテ戦(ヤフオクドーム)では敗戦投手になったものの「ブルペンデー」の先発を任されるなど多様な起用法に対応して、自己最多の51試合に登板した。

 西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ中に出場選手登録を抹消され、ポストシーズンの登板こそなかったが、救援陣でレギュラーシーズン中に戦列を離れなかったのはルーキーの甲斐野と松田遼の2人だけ。故障者が相次ぐ中で、存在感を発揮した。

 主力の契約更改初日。いきなりの保留者が出るスタートになったが、三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「トレードで来た時も評価基準は話しているが、結果を出した上で聞くと(感じる)内容も違うと思う。1年に1度の大事な話をする機会。納得した上で(サインしてもらいたい)」と松田遼に理解を示す。

 一方、この先の交渉では野球協約で定められた減額制限を超える提示を受ける主力もいるとみられる。3年連続日本一で迎えるオフも波乱含みとなりそうだ。(金額は推定) (鎌田真一郎)

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