松井G3初制覇 オランダ王国友好杯 【別府】

西日本スポーツ

 別府競輪のG3開設69周年記念「オランダ王国友好杯」(優勝賞金363万円)は最終日の3日、最終12Rで決勝戦を行い、松井宏佑(27)=神奈川・113期・S2=が捲りで優勝した。松井はG3初制覇。2着はマークした岩本俊介、3着は逃げた稲毛健太を追走した稲垣裕之。6RのS級ブロックセブンは武藤龍生が差しで制した。4日間の車券売上額は42億7665万円(目標46億円)だった。

■ヒーロー

 自転車競技のナショナルチーム(NT)でトレーニングを積む松井が、世界の脚を見せつけた。終2角、7番手から11秒5の捲りで前団をのみ込んだ。「準決で(捲った)感じが良かったので、それをイメージした。稲毛さんが徐々にペースを上げていったので、叩きに行くと合わせられてラインで決まらないと思った」と冷静だった。

 先月、トラック競技W杯(ベラルーシ)で、W杯初出場ながらケイリンの銅メダルを奪った。優勝したハリー・ラブレイセン(オランダ)には離されたが、日本の競輪でもおなじみのマティエス・ブフリ(同)に先着するなど世界クラスのパワーを証明した。

 競輪祭では予選で敗退したが、圧巻の逃げ切り3連発で締めくくった。デビュー1年半での記念制覇に、「初のG3出場だった静岡記念で、脚は上位とあまり変わらないと感じた。いつか取れるとは思っていたが、こんなに早く取れるとは…。W杯でもメダルを取れたし、競輪祭の3連勝もあって、いい流れで来れて良かった」と勢いに乗っての記念制覇だ。

 喜びもつかの間、3日のうちに伊豆へ戻ってNTに合流。4日は朝からトレーニングが始まる。だがもちろん、本業の競輪も忘れていない。「まずはヤンググランプリです」。ニューヒーローは12月29日の立川で、さらに大きな歓声に包まれる。 (野口雅洋)

 【決勝VTR】周回は松井-岩本-簗田、稲毛-稲垣、木暮、浅井、坂本-大槻。近畿両者が木暮と浅井を引き連れて抑え先行。7番手の松井は2角捲り。同時に4番手の浅井、5番手の坂本も仕掛けたが、松井はイエローライン付近を踏んで4角先頭。マーク岩本の追い込みをしのいでV。浅井は4角で簗田と接触し落車。

 ◆決勝上位の次走 (1)松井宏佑(12月29日・ヤングGP)(2)岩本俊介(12月10日~京王閣F1)(3)稲垣裕之(12月16日~大宮F1)

■武藤が差して今年4V S級ブロックセブン

 6RのS級ブロックセブンは、武藤龍生(28)=埼玉・98期・S1=が優勝した。マークした堀内俊介が3番手2角捲り。捲り追い込んだ松岡貴久らとG線上で4車が並んだが、タイミング良くハンドルを投げて混戦を制した。レース後は「堀内さんのおかげ」と感謝。さらには接触した松岡がG後落車で「うれしいけれど、あまり喜べません」と笑顔も控えめだった。それでも「競輪祭の初日に1着。最終日も掲示板に乗れて自信になった」。5月にS級初Vを飾るなど、これで今年4V。さらなる飛躍を期待させる勝利だった。

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