サッカー男子日本代表森保監督 28日故郷「長崎」でU22ジャマイカ戦

西日本スポーツ 末継 智章

 サッカー男子の東京五輪世代となるU-22(22歳以下)日本代表の森保一監督(51)が、長崎市内で西日本スポーツの単独取材に応じ、28日に故郷の長崎県で行われるU-22ジャマイカ戦(トランスコスモススタジアム長崎)への思いを語った。11月17日に広島で行われたU-22コロンビア戦と合わせて「BLUE PEACE DAYS」と銘打たれた2試合。原爆が投下された両都市で人生の大半を過ごした森保監督は、平和な中でサッカーができる感謝と恩返しの気持ちを強調した。

■被爆2都市で生活

 長崎市出身の森保監督は高校を卒業した1987年以降の計14シーズン、広島市を拠点とする日本サッカーリーグ(JSL)マツダや、その後身のJリーグ広島でプレー。引退後もJ1広島でコーチや監督を務めた。

 「8月6日午前8時15分(広島市に原爆が投下された時刻)と8月9日午前11時2分(長崎市に原爆が投下された時刻)って、二つともポッと出てくる人はそんなにいないと思う。世界で二つしかない原爆が投下された被爆地で生活をしたことで自然と平和について考えるようになった」

 長崎では小中高校と8月9日の登校日に平和について学んだ。広島ではサンフレッチェを率いた12年からの約5年半で意識が深まった。ホームゲーム前日に宿泊したホテルが平和記念公園の近くにあったため、何度も公園を訪問。サッカーができる環境への喜びと感謝をかみしめるようになったという。日本協会が「BLUE PEACE DAYS」と銘打つ今回の2試合に対しても、この思いを強くする。

 「どういう犠牲が払われ、暮らしを壊されて心の傷を負って生き続ける人がいるのか。今、自分たちが立っている所がどういう状況になったのか。メディアを通じて得る情報とは入り方が違った。サッカーを見て応援していただくことで、好きなことができるのは平和だからと考え(選手とともに)今の幸せをかみしめる時間を共有したい」

■アジアU23前哨戦

 U-22ジャマイカ戦は東京五輪を目指す世代の今年最終戦で、来年1月にタイで開かれるU-23(23歳以下)アジア選手権に向けた大事な前哨戦。それ以上に森保監督はプレーを通じて伝えたい思いがある。

 「われわれはピッチ内でどんなに苦しいときも、タフに粘り強くチーム一丸となって最後まで戦い続ける。全国で自然災害や人的災害に苦しむ方、復興に向けて頑張っている方々に『あいつらが頑張っているから私たちも頑張ろう』と感じてもらいたい」

 「BLUE PEACE DAYS」の初戦だった広島でのU-22コロンビア戦は覇気を欠き、0-2で完敗。東京五輪で金メダルを目指す森保監督は試合後、選手に「目標は私だけのものか」と問うた。

 「11月は(フル代表が1-4で完敗したベネズエラ戦も含めて)本当にふがいない結果に終わってしまった。12月は勝利という結果を届けられるように戦う。その中で東京五輪に向けて最強のチームをつくり、金メダルを取れるよう、(U-22ジャマイカ戦で)チーム力を上げるチャレンジもしたい」 (末継智章)

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