足で稼いだ3倍超2000万円 ソフトバンク周東が来季狙う大台は

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク契約更改交渉(3日)

 足だけで3倍超!! 福岡ソフトバンクの周東佑京内野手(23)が3日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸600万円から3倍超となる1400万円増の2000万円でサインした。今季開幕前に支配下登録に滑り込み、シーズンでは代走中心でチームトップの25盗塁をマーク。国際大会「プレミア12」にも選出され大会盗塁王&世界一に輝くなど“シンデレラロード”を突っ走った23歳は、課題の打撃力を上げて来季の内野レギュラー奪取と盗塁王獲得の目標を高らかに掲げた。 (金額は推定)

■「もっと走れる場面あった」

 激動の1年間を走り抜けた「いだてん」に大幅昇給が待っていた。「思ったよりもいい評価でうれしかった。評価されたのはほとんどが足」と周東。今季年俸600万円から3倍超となる2000万円でサインした。背番号121を背負っていた1年前には想像もつかない数字を勝ち取った。

 今季は102試合に出場したが主に代走だった。それでもチームトップ、そしてリーグ5位の25盗塁を記録した驚異の足攻。「あらためて考えたら走れる場面はもっとあった。(盗塁)失敗した5回をすべて成功していたら30盗塁。トータルで考えれば全然足りない」と自己評価は辛口だ。

 自らの武器をさらに披露するために、来季はレギュラー奪取を狙う。「盗塁王はプロに入る前からの目標。レギュラーにならないと取れない。内野手としてレギュラーを取りにいく」と鼻息は荒い。“代走稼業”からの卒業へ、課題は自らも「一番はバッティング」と口にするように明白だ。

 今季は102打数20安打で打率1割9分6厘。出塁率も2割1分2厘に終わった。「打率が2割5分でも、出塁率が3割5分あれば盗塁王になれると思う。シーズンで100本ヒットを打ったら50盗塁をするチャンスはある」と打撃力の向上を肝に銘じる。

 さらに、定位置をつかむには守備での信頼を勝ち取る必要がある。内野手登録ながら、今季先発した23試合中、19試合が外野で出場した。「内野手として内野を守れないのは悔しい。松田(宣)さんの代走で出ても、その後に僕がレフトを守って、ジュリ(グラシアル)がサードを守ることが多かった」と起用の選択肢を広げるためにも守備力の向上も重要になる。

 今オフは内野守備のイロハを吸収するため、来年1月から北九州での「名手」今宮の自主トレに弟子入りする。「ショートで長くレギュラーを張っている選手。もう一度内野手として一から学びたい」。5度のゴールデングラブ賞に輝いた守備職人の元で、足だけではなく守備のスペシャリストにも変貌する。国際大会で一躍全国区となった23歳は周到に準備を進めている。 (長浜幸治)

 ◆2000年以降のホークス選手の年俸大幅増 03年に14勝で新人王を獲得した和田は、1500万円から433%増となる8000万円で更改した。09年に70試合に登板し新人王と最優秀中継ぎ投手を受賞した摂津は、1200万円から317%アップの5000万円でサイン。10年オフには、強力中継ぎ陣「SBM48」の一角として65試合に登板した甲藤は、900万円から400%アップとなる4500万円。13年には千賀が650万円から408%アップの3300万円でサインした。17年に初の規定打席に到達した上林は、800万円から338%アップの3500万円で更改。同年には先発と中継ぎで計34試合に登板し8勝3敗、日本シリーズでも2勝を挙げた石川が、500万円から球団史上最高となる500%アップとなる3000万円でサインした。

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