創部18年目で初の都大路 福岡・自由ケ丘のメンバー10人中8人は特進クラス

西日本スポーツ 前田 泰子

 男子第70回、女子第31回の全国高校駅伝は22日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とする男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロで争われる。男子の自由ケ丘(福岡)は福岡県大会で伝統校の大牟田を破り、創部18年目で初出場を決めた。昨年まで3年連続準優勝の悔しさを糧に実力を培った選手たちは、念願の都大路で初出場での入賞(8位まで)を狙う。

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 高校生にとって総決算の冬がやってきた。駅伝、ラグビー、サッカー、バスケットボール、バレーボールと相次いで開催される全国大会。どの競技にも共通するのは、ラグビー日本代表の活躍を支えた「ONE TEAM(ワンチーム)」の精神だ。チームのために戦う若きアスリートたちを紹介する。

 創部18年目で初めての「熱い冬」だ。男子の自由ケ丘は11月の福岡県大会で、全国大会を5度制した大牟田に50秒差をつけて優勝。初の都大路での目標は8位までの入賞に定め、21人の部員が一丸で調整。今週末には京都を訪れて試走する。

 駅伝部は2002年創部。当時から指導する岸本隆雄監督は「九州大会に初出場した06年ぐらいから選手が集まりだした」と振り返る。その一方で「うちは寮がないので」と話す通り、県内外から集まった選手が寮生活を送るチームではない。

 選手はほぼ自宅からの通学生。県大会の登録メンバー10人中8人が特進クラスだ。特進クラスの選手は朝の課外授業前に午前6時40分からの朝練習をこなし、夕方も授業終了後の午後5時から練習開始。勉強にも練習にも妥協は一切ない。

■福岡県大会のタイム更新も

 県大会では昨年まで3年連続準優勝。昨年は出場選手のベストタイムが大牟田を上回ったが、結果は優勝した大牟田と24秒差の2位。優勝候補の重圧を感じたことが要因で、岸本監督は「本当は昨年(都大路に)行けると思った」と明かす。

 今年は昨年の経験者5人が残る。尾方馨斗、緒方春斗、松並昂勢(いずれも3年)の3人は1年からのレギュラー。昨年の経験者、塚田翔伍主将(同)は「今年は『都大路に行きたい』じゃなくて、『絶対行かなくては』だった」と口にする。

 悔しさを知る経験者を中心にチーム内の競争意識を高めた。タイムで練習グループを二つに分けるなど、競争心を刺激して切磋琢磨(せっさたくま)する雰囲気をつくった効果もあり、県大会では松並、緒方、塚田の3人が区間新を出した。

 昨年は全員で京都へ全国大会を見にいった。今年は沿道から見たコースを駆け抜ける。「1年間、都大路の入賞を目指してやってきた。県大会で出した2時間5分49秒を縮めたい」と塚田主将は全員の目標を代弁した。 (前田泰子)

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