高校バスケ福岡第一「ダブル主将」で連覇へ U20代表の河村と小川

西日本スポーツ 末継 智章

■役割分担し得点増

 バスケットボールの第72回全国高校選手権大会(ウインターカップ、WC)が23日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザなどで開幕する。男子で2連覇を狙う福岡第一は、25日の2回戦から登場。U-20(20歳以下)日本代表の河村勇輝(3年)に注目が集まる中、同じU-20日本代表で河村と「ダブル主将」を務める小川麻斗(同)は盟友の負担を減らす活躍で、昨年以上の圧倒的な優勝を成し遂げるつもりだ。

 主将の責任感がにじむ。昨年も河村とのツーガードでWC優勝に貢献した小川は、得意のドライブに磨きをかけてきた。「自分が相手のマークを引きつければ、河村はもっと点を取れる。自分も点を取りながら、周りを生かす」。司令塔兼得点源として超高校級の相棒に頼らず、相乗効果でチームの得点力を高める狙いがある。

 小川は、小学5年に初対戦してから河村をライバルとして意識し続けてきた。「小さいのにドリブルのスピードが速く、ハンドリングもうまくて。6年生だと思った」。高校でチームメートになると、実戦で起こりえる状況を想定しながらシュートを練習する姿に意識の差を痛感した。

■小川が監督に提案

 「中学まではチームで一番だったけど高校では河村が注目されて。自分は何しているのだろうとか負けられないという気持ちで努力した」。午前7時半の朝練習が始まる前に約1時間シュートを練習するなどして成長。今年は河村とともにU-20日本代表に選ばれた。

 本年度は当初河村が主将を務めるはずだったが「河村の負担を減らすには、自分が主将としてまとめた方がいい」と井手口孝監督に提案したのはチームのためだ。小川がチーム主将、河村がゲーム主将と役割を分担。ダブル主将となってからは河村との話し合いも増え、役割に関係なく助け合うようにもなった。河村も「自分も(小川)麻斗の負担にならないよう、周りへの気遣いや練習で頑張るひたむきさなど、主将らしい行動を心掛けるようになった」と感謝。2人を中心に一体となったチームは今夏の全国総体も圧勝した。

 10月に新潟で開催された交歓大会で東山(京都)に敗れて今季初黒星。小川は「遅いペースに持ち込まれ、速攻が出せずに崩れた。速攻を出すには守備が大事」とカバリングの意識を高めた。今大会、目指すは単なる2連覇ではない。「全試合圧勝した昨年度の先輩たちにも負けられない」と決勝でダブルスコアを実現させた昨年度よりも圧倒的な勝ち方をし、高校生活の集大成に花を添える。

■富樫手本に 天皇杯で千葉と対戦

 河村は日本一の司令塔を手本にしてアシスト量産を誓う。11月末の天皇杯4回戦でBリーグ1部千葉と対戦。日本代表ガードで1億円プレーヤーでもある富樫勇樹とマッチアップした。無得点に抑えたが、12本のアシストを許してチームも敗退。「全員で富樫さんを止めるというこちらの作戦を、富樫さんは最初のプレーで読み取り、あまりシュートを打たずにパスに徹していた。自分ももっと仲間を信頼してアシストしないと」と課題を認識した。

 一方で、その千葉戦は21得点10アシストと「ダブルダブル」を達成。「体幹を生かして大きな選手をかわしてシュートを決めるプレーは通用した」と手応えもつかんだ。得意のゾーンプレスや速攻も決まり、チーム全体の自信も増した。「WCも自分たちのバスケを貫き通す」と周りを生かしながら速い展開に持ち込む。 (末継智章)

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