草野球始めたイチロー氏 川崎宗則に託していた言葉

西日本スポーツ

 台湾プロ野球・味全の川崎宗則内野手兼客員コーチ(38)が10日、台湾・台北市でビジネスセミナーという意外な組み合わせのイベントに出演した。

 単独チームでアジア・ウインターリーグ(WL)に参加している味全は、この日は試合なし。川崎は日本メガバンクの台北支店の周年行事に、日台両方で知名度の高い人物として特別ゲストで招かれた。銀行の取引先の関係者約350人を前にトーク。参加者の内訳はおよそ日本2:台湾1といい、同時通訳も用意された。

 その中で、参加者が「草野球を始めたイチローさんについてどう思うか」と質問。「イチロー先輩がまた野球を始めるって聞いたときにはビックリしたんですけど、それが草野球とは思わなかったんですよね」と切り出した川崎は「軟式のボールを、イチローさんがなぜ使うか」と続け、あるエピソードを紹介した。

 日本の自宅を、近所に住む夫妻が相談に訪れた。小学生の子どもが中学で野球をする上で、硬式か軟式かで迷っている。どちらか答えかねた川崎は「イチローさんどうですか?」と聞いたところ「軟式」と返ってきたという。

 川崎は「硬式でしょ」と思っていたという。「今の時代は硬式のチームに行って、大阪桐蔭、履正社、どこそこで甲子園に行って、感動して…。なぜ軟式なのか興味があった」。質問を重ねると「イチローさんいわく、軟式の方が難しい。難しいことを中学生のときにやらせておく。高校に行って硬式になったら簡単だから」とあった。「あっそうなんだ…と思って、それをそのまま伝えました。そしたら今、いいらしいですよ。大活躍」と笑った。

 イベント自体は、マクロ経済や為替、半導体についてのセミナーという位置付け。川崎は中国語で「大家好(ダージャーハオ=みなさんこんにちは)」と切り出し、50分近く熱弁した。

 台湾で成し遂げたいことを問われ「台湾の言葉を本当にしゃべれるようになって、たくさんの台湾の友だちをつくって、台湾のいいところを日本のみんなに教えたい」と即答。故郷・鹿児島からも台湾へ空路の直航便があることを紹介し「これから日本はいろんな意味で海外に出ていかないと勝負にならない。日本だけでやってても限界にきている。お金もうけも。フットワーク軽く飛んで、いろんな人と話をすることがビジネスも生むし、自分の感性も広がる」と力説した。

 こうした内容が台湾のビジネスパーソンに響いたようで、イベントは盛況のうちに終了。その後はサイン会と合わせて球団のグッズ販売も行われ、レプリカユニホーム、キャップなど用意された約100点が、ほぼ完売した。

 なお、このWLは初戦で右太もも裏を痛めており、ここまで出場2試合。もっとも、着実に段階を踏んでおり、走塁練習も行っている状況だ。WLは15日までの日程。

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