ソフトバンク甲斐野、印鑑忘れても新人最高額5000万円で契約更改

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク契約更改交渉(10日)

 師匠超えの5000万円!! ルーキーながらチーム最多の65試合に登板し、侍ジャパンでも活躍した福岡ソフトバンクの甲斐野央投手(23)が10日、ヤフオクドーム内で契約更改交渉に臨み、今季の1500万円から約3・3倍の年俸5000万円でサインした。甲斐野が師と仰ぎ、今オフに自主トレをともにする森が1年目のオフに更改した4800万円を上回る額をゲット。新人王こそ1年先輩の高橋礼に譲ったが、今年の新人では12球団で最高額だ。(金額は推定)

■チーム最多65戦登板

 想定以上の金額に動揺していた。交渉の結果を問われた甲斐野は「3倍弱の5000万円です」。今季年俸は1500万円だから3倍は超えたはず。報道陣に突っ込まれ「あれ、3倍強ですか? すいません…」と笑って頭をかいた。印鑑を忘れるハプニングもあった23歳は、マウンドでの鬼気迫る表情とは真逆の1年目らしいあどけなさを見せた。

 尊敬する森は1年目に58試合登板で4勝1敗20ホールド、防御率2・33の好成績で1200万円の4倍となる4800万円でサインした。甲斐野は額面で師匠超えを果たし、満面に笑みを浮かべる。一方でアップ率は師匠が上。「森さんは4倍ですか。くそー」と冗談交じりに悔しがるそぶりも見せた。

 年俸は新人王級だ。今年の12球団新人選手で、ここまで最高額だった阪神・近本の4500万円を抜いてトップ。新人王に輝いた先輩の高橋礼と同額となった。「礼さんよりは下だろうと思っていただけに、すごくうれしい」。球団では2009年の摂津以来10年ぶりとなる1年目オフの5000万円到達。三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「高橋礼と同等の評価? そうですね。1年目の選手としては最高の評価をした」と明言した。

■160キロ目指したい

 今季はチームトップの65試合に登板し、2勝5敗で26ホールド、8セーブ。ルーキーで唯一代表入りした国際大会「プレミア12」でも「勝利の方程式」の一角を担い、世界一に貢献した。だが満足感はない。「(レギュラーシーズンの)登板数は納得がいくが、やっぱり防御率(4・14)が気になる。来年はとりあえず3点台前半はいきたい」。目標達成へ最大の武器である速球をさらに磨く。そのきっかけがエース千賀の存在。「プロ入り前は球速にそこまでこだわっていなかったけど、千賀さんが開幕戦で161キロを出したのを見て、投手としてかっこいいなと。160キロは目指したいところ」と意気込む。

 来年1月には森と米グアムで自主トレを行う。「兄貴分としてではなく、一流選手と練習する感覚で行きたい」としながら「犬は飼い主に似るというし、僕も森さんに似たい」と笑いを誘った。東京五輪も控える2年目。師のエキスを吸収し、さらなる飛躍を目指す。(長浜幸治)

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