7人制女子日本代表の中村主将 久留米大拠点チームのGM兼選手に

西日本スポーツ 大窪 正一

 久留米から東京五輪へ-。ラグビー7人制女子日本代表(サクラセブンズ)の中村知春主将(31)が10日、福岡県の久留米大を拠点に新設の女子ラグビーチーム「ナナイロプリズム福岡」のゼネラルマネジャー(GM)兼選手に就任した。2016年リオデジャネイロ五輪でも主将を務めた中村は、メダル獲得を目指す東京五輪を前に「女子ラグビーを文化にしたい」と決断。人材の宝庫・九州に新風を吹き込む。

■50年続くチームに

 チーム設立会見に集まった報道陣の多さに中村GMは「昨夜夢で見た3倍の方が来てくれた」と笑った。7人制代表で戦ったワールドシリーズ・ドバイ大会(5~7日)を終えたばかり。その瞳は疲れどころか希望に満ちていた。

 練習拠点などで久留米大と提携する一般社団法人「Nanairo lab」がチームの運営主体。中村GMは4月のワールドシリーズ北九州大会中、今回最高経営責任者(CEO)に就き、過去に日本代表のチームドクターを務めた村上秀孝氏らとセカンドキャリアが難しい女子ラグビーの現状を話し合い、意気投合した。地域の振興・発展にも寄与する目標を掲げた女子チームの設立話は進んだ。

 五輪代表を輩出できるような強化だけでなく、選手のキャリア形成、地域交流など社会貢献事業やスポーツ障害への対応なども行う。神奈川県生まれの中村GMにとって、新天地九州での新たなチャレンジだ。

 「ラグビーワールドカップ(W杯)の今年、7人制が出場する来年の東京五輪後は、その熱が冷めてしまうという課題がある。その前に行動を起こしたかった」。中村GMの理想は社会の風潮や景気に左右されず、社会に溶け込んで50年続くチーム。チームアドバイザーに元日本代表監督でトップチャレンジリーグ、コカ・コーラの向井昭吾監督が就くなど体制を整えている。

■来月トライアウト

 現時点の契約選手は中村GMを含めた7人制代表候補3人。来年1月18、19日に福岡県久留米市でトライアウトを実施して九州出身選手の発掘に努め、3月から始動する考えだ。「女子の代表にも選ばれるなど、九州にはいい選手が多い」。ただ自らは東京五輪までは関東での代表長期合宿が見込まれ、本格的にチームでプレーできるのは五輪後という。

 主将を務めたリオ五輪は12チーム中10位。「何も残らなかった。今回は結果も文化も残したい」と東京五輪も見据えた。チーム名には7人の選手が それぞれの色で光り輝いて ほしいという思いが込められた。多忙な中で二兎(にと)を追う挑戦がスタートした。(大窪正一)

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