15人制引退の福岡堅樹「試合でもいただけない黄色い声援」5万人熱狂

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆ラグビー日本代表パレード(11日・東京)

 今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の8強入りを果たした日本代表の選手が11日、東京・丸の内仲通りでファンに感謝の気持ちを伝えるパレードを行った。沿道に約5万人(主催者発表)のファンが集まった中、15人制日本代表の引退を表明している福岡高出身のWTB福岡堅樹(パナソニック)は万感の思いで“花道”を味わった。

 快挙の余韻をかみしめるように、福岡は有楽町駅前から東京駅前のオフィス街約800メートルをゆっくりと練り歩いた。平日のお昼時でもあり、昼食休憩中のビジネスマンがビルの窓越しに声援を送る姿も。「ダブルフェラーリ」として両翼を担ったWTB松島幸太朗(サントリー)や、鹿児島実高出身のCTB中村亮土(同)らと最後まで笑みが絶えることはなく、「試合会場でもいただけない黄色い声援をたくさんいただいて…」とおどけた。観衆の熱狂に「日本中の方が見てくれたんだとあらためて思わせてもらった」と感謝した。

■15人制の“花道”

 W杯は4試合に出場して計4トライ。自慢の快足でピッチをかけ、8強入りに貢献した。7人制で行われる来年の東京五輪を区切りに医師の道を目指す福岡にとって、この日が15人制日本代表の最後の活動となる。惜しむ声も多いが、「これだけの人たちに応援されて引退できるのは本当に幸せなこと。全く後悔はない」と言い切った。

 今後はパナソニックの一員としてトップリーグを戦いながら、東京五輪を目指す。スローガンの「ONE TEAM(ワンチーム)」が流行語大賞に選ばれるなど、「ラグビー旋風」が吹き荒れた2019年。「4年間かけて僕たちがつくり上げてきたものが日本中に伝わった。これからも伝えられるよう、努力し続けたい」。日本が誇るスピードスターの物語は、来年20年も続く。 (伊藤瀬里加)

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