サニブラウンはボルトになれるか 同じメーカーと契約した理由

西日本スポーツ 末継 智章

 11月にプロ宣言した陸上男子100メートルの日本記録保持者、サニブラウン・ハキーム(20)が15日に帰国した。100、200メートルの世界記録保持者で五輪3連覇したウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)と同じプーマ社とスポンサー契約を結んだことを表明。母の故郷が福岡のスプリンターは、ボルトと同じ「金メダルロード」を疾走する決意を口にした。

 プロ宣言後、初めての公の場で、サニブラウンは新たに契約したプーマ社のウエアやスニーカーを着て登場した。ボルト氏も愛用するメーカー。「同じブランドを着ることができて光栄。道をたどるわけではないけど、同じ頂点を目指す者として頑張っていければ」とレジェンドを強く意識する決意の表れだった。

 米フロリダ大に在学しながら、11月に自身のSNSでプロ転向を表明した。後押ししたのは準決勝敗退を喫した世界選手権(9~10月、ドーハ)。100メートルでスタート失敗もあり、「このままじゃ駄目なのかなと。プロは一種の通過点で、もっと競技力を上げていければ」と殻を破るために決断した。

 プロ化のメリットとして挙げるのが、選択肢の増加だ。練習拠点は引き続き大学ながら大学のスケジュールに縛られないため、欧州遠征の機会が増え、ダイヤモンドリーグなど、より高いレベルのレースに出場しやすくなる。その上で「どのレベルでも自分の走りができないと意味がない。小さい大会から大きな大会までいろいろ出ようと思う」と“武者修行”をするプランも掲げる。

 今回の目的は国内の関係者にプロ転向を報告するため。帰国前に大学のコーチと今後の強化計画も話し合った。100メートルでのスタートの向上はもちろんだが「200メートルをメインに強化する。今年は150メートルぐらいでほとんど(失速して)終わっていたので。ラスト50メートルをしっかり強化すれば、もっといいものが見えてくる」と思い描く。

 世界選手権の個人種目は100メートルに絞ったが、東京五輪は現役時代のボルトと同じく100メートルと200メートルの両種目での出場を目指す。今年は母の故郷である福岡で行われた日本選手権で世界選手権の代表を勝ち取った。五輪選考を兼ねた来年の日本選手権の舞台は大阪。「やるべきことをやって臨む。来年は悔いの残らない年にしたい」と誓うサニブラウンが、年越し前から準備を進める。 (末継智章)

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