3大会ぶりV挑む東福岡 涙のミーティングが転機 全国高校ラグビー

西日本スポーツ 前田 泰子

 第99回全国高校ラグビー大会が27日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕する。20大会連続30度目出場の東福岡では、半年間、負傷でチームを離れていた主将のCTB広瀬雄也(3年)が福岡県大会から復帰。今春の高校選抜大会準々決勝で21-67の大差で敗れた桐蔭学園(神奈川)に雪辱しての3大会ぶりの頂点を目指す。

■藤田監督信頼「キーマン」

 悔しさにまみれた1年間の全てをぶつけ、7度目の花園優勝を取りに行く。「チームの仕上がりは順調。ベスト8まで行けば、どこが勝ってもおかしくない。もちろん日本一を目指していかないといけないと思っている」と藤田雄一郎監督は意欲を見せた。

 前回の花園は準決勝で桐蔭学園に敗れ、同じ相手に今春の高校選抜大会で46点差の大敗。「試合中にどう対処していいか分からなくなった」と広瀬主将は打ちのめされた。大会後もしばらくチームは立ち直れなかった。転機は9月に行われた天理(奈良)との定期戦。22-36で敗れた結果を受けてのミーティングで「俺は勝ちたい」と泣きながら訴える選手が出るなど、勝利へのモチベーションがさらに高まり、チームにスイッチが入った。

 藤田監督がキープレーヤーに挙げるのが主将の広瀬だ。「人間的にもしっかりしていてチームを引っ張っている」と高く評価する。広瀬は2年までSOを務め、判断力も優れている。今年のワールドカップ(W杯)で大活躍した日本代表WTB福岡堅樹(パナソニック)と同じ玄海ジュニアラグビークラブ出身。福岡の父の歯科医院で作ったマウスピースを使っているのも同じだ。W杯の日本代表の試合をテレビ観戦し「同じクラブの先輩が活躍するのを見てすごいと思った」と強い刺激を受けた。

 4月の試合中に右肩を脱臼骨折して手術を受けた。リハビリを経て11月の県大会準決勝、福岡戦で公式戦に復帰。バックスを指導する稗田新コーチは「広瀬がいないときもそれなりにやってきたが、復帰するとやっぱり違うなと感じる」と認めるように、チームは確実にレベルアップした。

 今大会はBシード。シードにA、Bの区別がなかった2015年度を除いて6大会ぶりにAシードを逃したが、選手は奮起の材料にしている。「Bシードから優勝した方がかっこいいと思っているので」。広瀬主将は頂点を見据える全員の思いを代弁した。 (前田泰子)

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