中村晃、選手会長就任は「チャンス」現状維持2・4億でサイン

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 選手会長は逃げない! 福岡ソフトバンクの中村晃外野手(30)が20日、ヤフオクドーム内で契約交渉に臨み、現状維持の2億4000万円プラス出来高払いでサインした。昨年オフに4年契約を結んだが、その1年目となった今季は体調が整わず44試合の出場にとどまった。奮起を期して固辞しようとした選手会長に就任し、バレンティンの加入で激しくなるレギュラー争いにも正面からぶつかって3年ぶりの全試合出場を目指す。(金額は推定)

 15年ぶりにホークスに復帰した城島会長付特別アドバイザーが記者会見を行った同じ場所で、契約交渉を終えた中村晃は正直な思いを口にした。「悔しいシーズンだった」。開幕前に自律神経失調症を患い、シーズン中には腰痛にも苦しみ出場44試合。打率2割4分5厘、3本塁打、11打点に終わった。出来高が翌年の年俸にプラスされる契約内容だが、来季は現状維持となった。

 レギュラーに定着した2013年以降で最も低調だったシーズン。環境を変えて脱却を図る。選手会長の大役を引き受けた経緯を明かした。前任者柳田の後継指名を受けながら、すぐに首を縦に振ることはできず、2週間ほど考え抜いた。「やらないのも手だと思うけど。逃げている気がした」。変化を自ら望んだ。

 「野球だけやっていても、成長できない部分もある。(選手会長は)周りを見る仕事。何が見えるか、絶好のチャンスだと思う」

 グラウンドでも激しい争いに真正面から立ち向かう。シーズン60本塁打の日本記録を持つバレンティンの加入によって、レギュラー安泰という選手はほぼいなくなった。それでも中村晃は周囲に惑わされない。「打てば出られる。そこはあまり考えることはない。全試合出場したい」。掲げた目標は3年ぶりの全試合出場。14年に最多安打に輝いた打撃職人は、プライドをのぞかせた。

 そのための準備は始まっている。今月も来年1月に合同自主トレをともにする栗原、育成の田城とともにヤフオクドームなどでトレーニングを行っている。「開幕が早いし、しっかり動きたいと思って」。東京五輪の開催で例年より前倒しされる3月20日の開幕に照準を合わせ、昨年は主に休養に充てた12月も汗を流す。覚悟を決めた選手会長は、自分を磨き上げ、フィールドに立ち続ける。 (鎌田真一郎)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ