J2長崎・手倉森監督「崩されてない。3点取るのが鹿島」、決勝逃す

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆天皇杯準決勝 鹿島3-2長崎(21日・カシマスタジアム)

 J2V・ファーレン長崎は21日、カシマスタジアムで行われた天皇杯全日本選手権の準決勝でJ1鹿島に2-3で惜敗し、クラブ史上初の決勝進出を逃した。来年の元日付での退任が決まっている高田明社長は悔しさをのぞかせながらも、来季のJ1復帰を目指すクラブへエールを送った。

■来季J1昇格へ収穫2発

 最後まで鹿島を苦しめながら、長崎は新国立の切符を逃した。手倉森監督は「追い詰めるまではできたのかな」と振り返り、敗戦を悔やんだ。

 2点を追う前半37分に相手守備陣を崩して米田のシュートで1点を返すと、再び2点を追う後半31分にも沢田がこぼれ球を押し込んで詰め寄った。沢田は「相手は鹿島なので、やられることも想定していた。下を向かないでやろうと思っていた」と力を込めた。

 許した3失点はセットプレーやオウンゴールで、守備陣が決定的に崩された場面は少なかった。それでも追う展開から抜けられなかった。手倉森監督は「崩されたわけではないが、3点取るのが鹿島。こういうチームを倒さないといけない」と天皇杯でも過去5度の優勝を誇る鹿島のしたたかな強さを認めた。

 1年でのJ1復帰を目指した今季のJ2では12位にとどまった。J1昇格への険しさを実感した一方で天皇杯では勝ち上がり、鹿島にも善戦した。J1での出場経験も豊富な36歳の角田は「負けてしまったが、この雰囲気を味わえたのは楽しかった。もう一度、J1でやりたいという思いになった」と笑顔を見せた。

 クラブは新スタジアムの2023年の完成を目指すなど、ハード面の環境整備が進む。高い壁に阻まれ、悔しさを胸に刻んだ選手たちがJ1昇格への思いをさらに高めたなら、黒星の中にも確かな収穫がある。 (松田達也)

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