筑紫女学園が3位 17年ぶりトップ3 唯一の3年生「後輩から贈り物」

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆全国高校駅伝女子(22日・京都市たけびしスタジアム京都発着=5区間21・0975キロ)

 女子第31回全国高校駅伝は22日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点として5区間21・0975キロで争われ、3度の優勝を誇る筑紫女学園(福岡)が1時間8分24秒で3位となり、優勝した2002年以来17年ぶりに3位以内に入った。メンバー唯一の3年生だった4区の市原沙南主将が3位に浮上する走りでチームを引っ張った。2連覇を目指した神村学園(鹿児島)は1時間7分19秒で2位だった。諫早(長崎)も8位で10年ぶりの入賞を決めた。仙台育英(宮城)が1時間7分0秒で2年ぶり4度目の優勝を果たした。

 全国優勝3度を誇る筑紫女学園が復活の走りを見せた。優勝候補本命の仙台育英、神村学園に続き3位でゴール。3度目の優勝を果たした2002年以来17年ぶりにトップ3に入った。就任5年目で教え子を初の3位以内に導いた長尾育子監督は「大会前の調子が上がっていたので、表彰台という野望はあった。大舞台で全員が力を出してくれた」と「野望」を実現した選手を頼もしく見つめた。

 3000メートルで9分10秒を切るようなエースはいないが、全員が「ONE TEAM(ワンチーム)」になり、たすきをつないだ。1区(6キロ)の池田朱里(2年)が区間5位で流れをつくり、メンバー唯一の3年生の市原が4区(3キロ)で一つ順位を上げて3位に浮上。市原の走りを「主将らしい意地の走りを見せてくれた」と長尾監督はたたえた。

 1年生から都大路を経験した市原は精神的支柱としてチームをまとめてきた。昨年15位だった悔しさから「全員が同じ方を向かないと勝てない」と週に1度、選手だけでミーティングを開き話し合いの時間を多く取った。学校では進学コースに在籍。センター試験を受けて国立大進学を目指す。陸上は高校で終わりと決めており、これが陸上生活の引退レースだった。「みんなが力以上の結果を出してくれて後輩に贈り物をもらった」と後輩と抱き合って喜び、大会前に話していた「笑顔で終わりたい」という目標もかなえた。

 チームが目指すのは全国で優勝争いをする「強い筑女」の復活だ。市原主将のスピリッツを受け継いだ下級生たちは全国のトップを目指してまた新たなスタートを切る。 (前田泰子)

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