石野GP初制覇 【住之江】

西日本スポーツ

 令和初、史上初のナイターで開催された住之江ボートのSG「第34回グランプリ」(優勝賞金1億円)は最終日の22日、12Rで頂上決戦の優勝戦を行い、1号艇・石野貴之(37)=大阪=が、インから押し切って1着。7度目のグランプリ出場で、悲願の初制覇を果たした。SGは通算8度目の優勝。2着は桐生順平、3着は白井英治。賞金ランキング1位で臨んだ毒島誠は5着に終わった。同時開催の「第34回グランプリシリーズ」(同1700万円)は11Rで優勝戦を行い、3号艇・馬場貴也が鮮やかなまくり差しで快勝。2度目のSG制覇を果たした。SG初Vを狙った1号艇・木下翔太は落水失格に終わった。なお、6日間の総売上額は204億7535万5400円(目標額200億円)と大盛況だった。

■ヒーロー

 この瞬間を待っていた。初のナイター開催、令和最初のグランプリ。降りしきる雨の中、6艇が一斉にスリットを通過。誰もが勝ちたい思いを強く持ち、殺到した1M。最内からハンドルを左に急回転させ、石野のレバー操作に舟が呼応する。2コースから桐生が猛然と差し迫り「早くやめてくれ!」と思いながらBSを過ぎると、気持ちで舟を前に押し出した。極上の回答を導き出した男は先頭でゴール。1周を軽く流してピットに戻る直前、感情をむき出しに「ひと晩考えていた」という両腕でのガッツポーズで喜びを爆発させた。2002年5月にこの地でデビューして17年と7カ月。地元住之江で、ついに黄金のヘルメットをかぶった。

 「スタートは様子をみた。足は完璧。(レース前は)松井さん、太田さんが話しかけてこなかった。『集中しろ』ということだったんでしょう。(勝てて)良かった」

 先月のチャレンジカップ優勝で賞金ランクを3位に上げ、TR2ndからスタートした今節。手が付けられる箇所を細かいところまで全てチェック。ペラ調整に明け暮れ、本体整備ではセット交換もあった。

 長らくA級に在籍した元選手の父・美好さんから受け継いだボートレーサーの遺伝子。初出場から6回目のファイナル挑戦で優勝賞金1億円を獲得。トップを走っていた毒島を抜き、初の賞金王にも輝いた。09年以来の松井繁以来、大阪支部がつかんだ最高の栄冠。「ずっとそれを言われてきたから良かった。2回、3回と(グランプリを)勝ちたい。4回が目標」。頂点を極めても石野にはまだまだ欲がある。任意の1年間でSGタイトルを4個獲得し、ボート界最強とうたわれた16年下半期~17年上半期。迎える来年。ファンはそれ以上の活躍を期待している。 (角田大輔)

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