黒川G1初V S王決定戦 【山陽】

西日本スポーツ 三島 隆助

 山陽オートのG1第54回スピード王決定戦は最終日の22日、最終12Rで優勝戦(1着賞金300万円)があり、黒川京介(21)=川口=が、雨走路を抜群のSから逃げ切ってグレード戦初制覇。デビュー2年5カ月、G1優出2度目の挑戦で栄冠を手にした。2着争いは、インを走る佐藤貴也と、外の岩崎亮一、佐々木啓でもつれたが、最終的には佐藤が確保。3着は佐々木啓だった。大会3連覇を狙った鈴木圭一郎は、6着に終わった。5日間の総売上額は9億7934万円(目標額10億8100万円)だった。

■ヒーロー

 S1鈴木圭一郎の大会3連覇を阻止したのは、33期の若手有望株、黒川京介だった。今節、バチバチに切れていたSは、最後の大一番でも猛烈な威力を発揮。スタートラインを通過後、グーンと車を伸ばして1角を先取りすると、みるみる後続を引き離した。

 「Sは抜群。エンジンがいいので持っていった。空回りしなかったのも大きかったですね。道中では少し(後ろの)音が聞こえていたので優勝の確信はできなかったが、最後の3、4角でヨシッと思った。勝てるとは思っていなかったので自分でもびっくりです」。

 もちろんエンジン面の仕上がりも文句なし。前節に換えたクランクが「なじんできた」ところに、今節のヘッド交換。さらに力強さは増した。しかし、それよりも、若井友和ら川口の先輩選手に、「雨の乗り方を教えてもらった」ことがVに直結した。冷えてフロントが逃げる症状を訴える選手が多かった中で、「1、2回逃げたが、こらえられた」と感謝しきりだった。

 今年は、浜松オールスターでSG初優出。年末の大一番、川口スーパースター王座決定戦トライアル出場のポイントを獲得したが、結果的には補欠2位で出場はかなわず。だからこそ「来年はスーパースター出場を目指して頑張りたい」。スタート、スピードなどで現状でも強調できる部分は多い。課題として挙げた「車の向きの変え方」さえマスターできれば、「少しずつでも近づきたい」と言う若きS1にも互角の勝負が挑めるはず。 (三島隆助)

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