ソフトバンク柳田7年契約で米挑戦封印「僕の運命」足りなかった10日間

西日本スポーツ

 ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が25日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。来季が3年契約の3年目だったが、新たに来季からの7年契約を結び直し、米大リーグ挑戦への思いは封印した。

 2017年オフに3年契約を締結。翌18年に国内フリーエージェント(FA)権、20年に海外FA権取得が見込まれていた。契約が切れる20年オフにFAで米大リーグ移籍を目指せる形だったが、今季、約4カ月半の長期離脱。権利取得に必要な出場選手登録日数が不足し、海外FA権取得は早くても21年にずれ込んでいた。

 FAは1シーズンの出場選手登録145日以上を1年とし(145日未満は翌年以降に繰り越し)、一定の年数を満たした選手に移籍の自由が保証される制度。海外FA権取得には9年が必要だ。

 柳田の出場選手登録は昨季まで通算7年11日。迎えた今季は左膝裏肉離れで、開幕直後の4月8日に出場選手登録を抹消された。8月21日に再登録。それからは同抹消なくシーズンを終えた。日数はパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)終了までカウント。CSファイナルステージは4勝0敗で早々と終了してしまったが、台風接近に伴う順延で期間が1日延びてもいる。結果、今季登録日数は64日になった。

 これで通算7年75日となるが、さらに柳田は故障者特例措置の適用対象だ。前年の出場選手登録日数145日以上の選手が故障して145日を満たせない場合、最大60日を加算できる。カウントできるのは2軍公式戦に出場した日までだが、柳田は実戦復帰までも4カ月を要していた。

 これが最大の60日加算されれば、通算7年135日。145日までは、あと10日だった。プロ9年目だった柳田には過去にも出場選手登録145日未満のシーズンがあり、今季の故障だけが不足の原因ではない。それでもこのタイミングで10日不足とあっては、離脱の長期化を悔やまずにはいられまい。

 「結構、考えたし、周りの人にも相談しました」「いろいろ考えすぎて疲れました」。そう漏らした柳田だが「流れとか、運命とか、そういうの全部、めっちゃ信じるタイプなんで。まあ、これが僕の人生なのかなと思いました」と割り切って決断していた。

 柳田にとって同学年で同期にあたる西武秋山が今オフ、海外FA権を行使して米大リーグ球団と交渉中。来季32歳シーズンでのメジャーデビューを目指している。柳田の場合、海外FA権行使なら、米大リーグでプレーできるのは早くても3年後の34歳シーズン。米国での日本人野手への評価や、そうした年齢の選手の厳しい契約状況を考えれば、容易な道ではない。

 それ以前にポスティングシステムを利用しての移籍を球団に訴える選択肢もあっただろうが、いずれにせよ状況を総合的に判断し、柳田は生涯ホークスともいえる7年契約を選んだ。

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