ソフトバンク内川が球団に提言 花盛り「特別ユニホーム」に一石

西日本スポーツ 森 淳

 ソフトバンクの内川聖一内野手(37)が26日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約交渉を行った。今季年俸4億円から減額制限(年俸1億円超は40%)に迫る約38%ダウン。年俸2億5000万円プラス出来高(金額は推定)の1年契約でサインした。

 記者会見で、球団へ何か要望したか聞かれると「最近、契約更改の話題は球団に何を要求したかがメイン。この文化はいつ始まったのかっていう話ですね」とニヤリ。年内では大トリの交渉だっただけに「これだけ契約更改した選手がいて、正直これ以上、要望は出せないというか、考えつかない」と苦笑してから「一つお話しできることがあるとしたら…」と切り出した。

 「僕は田舎育ちの人間。今年、昨年と、特別なユニホームを地方での試合の際に着た。普段と違うユニホームを着て、喜んでくれるファンの方もたくさんいらっしゃるとは思うけど、いつも着ているのは黄色のラインのユニホーム。一年に一回しか行かない場所で違うユニホームを着るより、僕が子供だったら、いつものユニホームを着ている姿、選手を見る方がうれしいと感じた。僕個人の意見というか、そういう考えもあるんじゃないかと」

 ソフトバンクは今年、球団の福岡移転30周年を記念して「WE=KYUSHUデー」と題したイベントを、福岡のほか長崎、北九州、熊本、鹿児島で開催。チームは白地に赤ラインの特別ユニホームを着用し、来場者全員にレプリカを配布した。

 「球団としての考え。反対することもないし、そう決まれば従うけど、僕みたいに田舎で、大分で一年に一回しかプロ野球を見られなかった少年時代を思い出すと、巨人-ダイエーのオープン戦を見た記憶が今でも残る。あの時の巨人、ダイエーのユニホームがいつまでも頭の中にある。僕はいつもと同じユニホームを着た方が、子どもたちの心に残るんじゃないかと」

 小学6年だった1995年3月、故郷大分で行われたオープン戦。地方開催の試合について語る中で、これまでも内川はしばしば、その思い出に触れてきた。小久保が右中間に放ったホームランの記憶とともに。

 ここ数年の思いがあった。今年が福岡移転30周年で、昨年はホークス球団創設80周年。来年は来年でソフトバンク球団15周年だ。周年記念のイベントで「伝統」の言葉を耳にするたび「ホークスの伝統、ソフトバンクの伝統って何なんだろうなって気になった」と言う。「年齢的にも、そういうものを僕自身も理解してやっていきたい」と考えた。

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