3年連続減俸のソフトバンク田中正義 意識を変えた異国の経験

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク契約更改交渉(26日)

 背水の4年目は“ガツガツ正義”!! 福岡ソフトバンクの田中正義投手(25)が26日、ヤフオクドーム内で契約交渉に臨み、100万円減の年俸1300万円でサインした。ドラフト1位で5球団が競合した右腕にとって、2017年の入団以降3年連続のダウン更改。プエルトリコでのウインターリーグ(WL)でともにプレーした中南米選手の野球に対する情熱を見習い、課題の精神力を強化して勝負をかける。 (金額は推定)

 入団から3年連続のダウン更改を終えた田中は、自身が置かれた状況を冷静に見つめた。「ドラフト1位じゃなければ、もしかしたら(戦力外だった)というのは正直感じている」。それでも表情に悲愴(ひそう)感がないのは、11月上旬から約1カ月半にわたってプレーしたプエルトリコWLでの経験が今後の財産となることを肌で感じたからだ。

 WLでは3度の先発を含む6試合に登板し、2勝1敗、防御率1・80と好成績を残した。「変化球を投げる時の腕の振りがよくなった」と手応えを感じつつも浮かれることはない。「ヒットも多く打たれたし、(日本の)1軍ならどうかなというところはある。向こうでよかったから、こっち(日本)でもいいとは思えない」。結果よりも重要だったのは異国で受けた刺激だった。

 時に真剣に、時に楽しくプレーする中南米の選手を見て意識が変わった。「向こうの選手を見て、いい意味で自分のやりたいようにガツガツやらないともったいないなと。周りの目を気にしないことも大事」。プロ入り後の3年間は繊細さがあだとなり、殻を破れずにいた。「自分の一番の課題は精神面」と自覚するからこそ、生まれ変わるチャンスと捉える。

 背水の4年目に向け、今オフはガツガツと自分を追い込む。「これまでもきつい練習をしてきたことは間違いない」と前置きした上で「例えば100メートル走を500本走れなければクビと言われたらやるじゃないですか。でも、練習で実際に500本はやれない。(弱さは)そういうところだと思う。このオフは『これだけやって駄目ならしょうがない』と思えるまでやる」と言い切った。

 同じドラフト1位で自身より1年早く入団した高橋純も足踏みが続いたが、今年は救援で開花。自身と同じプエルトリコでのWLを昨オフに経験したことでブレークにつなげた。「マウンド上で自分に自信が持てるか。それに尽きると思います」。メンタルを強化して、来季こそ5球団競合右腕の実力を見せつける。 (長浜幸治)

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