福岡大大濠8強、横地がダブルダブル 同点ハーフタイムに刺さる言葉

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

■エース横地チーム最多19得点

 バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)は26日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで男子の3回戦と女子の準々決勝を行った。男子は九州勢3校が8強入り。2年ぶりに出場した福岡大大濠は、エース横地聖真(3年)のチーム最多19得点の活躍もあって洛南(京都)を75-60で破った。連覇を目指す今夏の全国総体覇者の福岡第一は、九州学院(熊本)との九州対決に104-59で圧勝。延岡学園(宮崎)は尽誠学園(香川)を90-76で破った。

 女子は精華女子(福岡)が全国総体優勝の桜花学園(愛知)、小林(宮崎)が同準優勝の岐阜女子に敗れ、九州勢は全て姿を消した。27日は男子の準々決勝、女子の準決勝。男子の福岡第一は桜丘(愛知)、福岡大大濠は延岡学園と対戦する。

■洛南に75-60

 エースの“カツ”で福岡大大濠のスイッチが入った。30-30の同点で迎えたハーフタイム。普段は意見を言う方ではないという横地が強い口調で仲間たちを鼓舞した。「絶対に負けない。今日勝たないと次はない」。片峯聡太監督も「相当、気合を入れていた」と驚くシーンだった。

 試合が再開されると、横地は熱い思いをプレーで表現する。「得点が止まったら、自分が決めないと」。30-33からチームの後半初得点を挙げると、勢いに乗って力強いドライブからのシュートや3点シュートも決め、後半だけで11得点だ。

 チーム最多の19得点の攻撃だけではない。18リバウンドは両チーム最多で、得点、リバウンドとも2桁の「ダブルダブル」を達成した。エースの勢いに乗せられ、前半は苦しんだセンターの木林優(3年)も調子を取り戻してインサイドを制圧。好守が光った洛南を最終的には突き放した。

 ガーナ人の父を持つ横地は、高い身体能力と1対1でのパワフルなプレーが武器。各年代の日本代表でも活躍し、今夏は飛び級となるU-20(20歳以下)代表の合宿にも参加した。

 そんな横地は周囲から「持ってる男」と言われる。優勝した1年夏の全国総体。4度の延長にもつれた準決勝の帝京長岡(新潟)戦で、ブザービーターの同点3点シュートを2度も決めた。1年時のウインターカップでも活躍するなど大舞台にめっぽう強い。片峯監督も「スポットライトを多く浴びるほど頑張る子」と笑顔で評する。

 25日の2回戦で全国総体4強の開志国際(同)を破り、この日は洛南との強豪対決を制した。現チームでは初の全国大会ながら、勢いは増すばかりだ。準々決勝は延岡学園との九州対決。「最後に1点でも勝っていた方が勝ち。全力でプレーしたい」と横地は誓う。目標は福岡第一との“福岡決勝”を制しての日本一。悲願成就まで「持ってる」エースが突っ走る。 (伊藤瀬里加)

 

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