千賀滉大が明かす「フォーク不調の原因」ノーヒッター同士の告白【新春特別対談】

西日本スポーツ

 2020年の幕開けはノーノーコンビのノーノートークからだ。福岡ソフトバンクの千賀滉大(26)、中日の大野雄大(31)両投手はいずれもプロ入りが2011年。昨年は8日の差で令和1、2番目の無安打無得点試合を達成した。自主トレをともにしたことがある2人は互いの快挙をどんな思いで見ていたのか。東京五輪への思いも含め、NGなしのノーノー対談で大いに語り合った。(取材・構成=鎌田真一郎、全3回の第2回)

-偉業も達成した2019年、振り返るとどんなシーズンだったか。

 千賀 インパクトを残すこともできたし、チームとしても日本一になれて濃い1年だった。

 大野 まさか自分がノーヒットノーランできるとは思っていなかった。18年が0勝と考えると出来過ぎたシーズンだった。

-千賀投手は初めて最多奪三振(227)のタイトルを獲得。奪三振率は歴代最高の11・33だった。

 千賀 「今年に関しては直球の平均球速が(5キロ程度)上がったことが一番の要因になったと思う。トレーニングのやり方を変えたり、いろんな研究をしたりしたことがすごく大きかった。

-お互いに決め球として落ちるボールを扱う。

 千賀 僕のイメージにフォークがあると思うけど、去年はなかなか良い感じで使えなかった。真っすぐとカットボールの二つが決め球になっていた。

-考えられる要因は。

 千賀 去年はウエートトレーニングを取り入れた中で、フォームをいじくった部分がある。真っすぐはすごく「乗る」ようになったけど、その分、フォークを離したいところで離せなくなった。原因は理解していても、なかなか修正できなかった。

-フォークの投げ方は。

 千賀 僕はボールの縫い目に人さし指だけ掛けて真っすぐと同じように投げ込みます。手首は使わないです。なるべく、この壁(右肘から右手首にかけてのライン)から手先を出さないようにしている。

 大野 僕のフォークはツーシームとも言っています。縫い目に人さし指も、中指も掛ける。開くと抜けちゃうので。ツーシームはシンカー系にいってほしいイメージで、フォークは真っすぐ落ちてほしいみたいな感じで投げ分けている。でも、千賀の前でフォークの話をするのは恥ずかしい。

-2人は入団が同期(11年)。大学出の大野投手が4学年上だが、接点は。

 大野 ドラフトにかかった時は全然(千賀を)知らなかった。でも、中日の先輩の吉見(一起)さんに福岡での自主トレに連れて行ってもらった時に、千賀投手も同じトレーニング施設、同じ環境に来ていた。そこが初めてです。

-その時の印象は。

 大野 最初に会った時は育成選手だったけど、なんせ球が速くて、これ、中日におったら間違いなく支配下というかローテーションピッチャーだなと思っていた。その次の年くらいに支配下登録されて(12年4月)、そこからはもう(人さし指を上に向けながら)グンですよ。

-千賀投手から見た大野投手の印象は?

 千賀 ドラゴンズの1位の選手ということでどういう人かな?と。すごい球を放っているんだけど、たまにちょっと吉見さんにボソッと言われたり…。

 大野 性格がちょっとちゃらんぽらんなので。自主トレの練習時間がすごく長い。朝から結構みっちりで(自分が)抜いてるときがあるので、そこでオイ!と。そういうところを(千賀は)見ていたのかな。(つづく)

   ◇   ◇   ◇

 ▼千賀滉大のノーヒットノーラン=19年9月6日・ソフトバンク2-0ロッテ(ヤフオクドーム) 打者31人に133球を投げ12奪三振、4与四死球で達成。史上80人(91度)目、球団では76年ぶり2人目。毎回奪三振での達成は初、令和初、育成ドラフト出身選手でも初の快挙だった。

 ▼大野雄大のノーヒットノーラン=19年9月14日・中日3-0阪神(ナゴヤドーム) 打者29人に126球を投げ9奪三振、1与四球で達成。史上81人(92度)目。球団では6年ぶり12度目。捕手が途中で加藤から大野奨に代わっており、複数捕手で達成したのは史上6度目だった。

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