千賀と大野雄 ノーヒッター2人が感化されたソフト上野由岐子の言葉【新春特別対談】

西日本スポーツ

 2020年の幕開けはノーノーコンビのノーノートークからだ。福岡ソフトバンクの千賀滉大(26)、中日の大野雄大(31)両投手はいずれもプロ入りが2011年。昨年は8日の差で令和1、2番目の無安打無得点試合を達成した。自主トレをともにしたことがある2人は互いの快挙をどんな思いで見ていたのか。東京五輪への思いも含め、NGなしのノーノー対談で大いに語り合った。(取材・構成=鎌田真一郎、全3回の第3回)

 -自主トレを一緒にしたのは。

 2人 12年。

 -どんな練習をやっているのか。

 大野 午前中はランニング。八女茶で有名な茶畑を走って、午後からグラウンドに行って、投手はピッチング、打者はバッティングをする。その時に撮った映像を解析してもらって、夜に映像をみんなで見ます。

 -若い選手は緊張するのでは。

 千賀 僕が1年目に行った時は11年のオフだったんですけど、吉見さん、チェン・ウェイン(12年から米球界、マーリンズFA)と中日の二枚看板が2人ともいたので「なんだ、この空間」と思っていた。そこで話を聞けて、すごく勉強になったのは覚えています。

 -その自主トレのソフトボール女子日本代表の上野由岐子選手もいた。

 大野 そうです。めちゃくちゃ走るし、練習もするし、ストイック。「投げていても疲れない」みたいなことを言ってたのは覚えている。「筋肉痛は言い訳にならない」みたいな。

 千賀 物事の着眼点が面白い…というか、人と違うと思います。勉強になるという意味で面白い。意見は言わないんです。でも「私はソフトボール選手だから野球選手に意見はしないけど、でもこういうことなのかな」というような聞き方で答えを求める感じ。

 -上野投手も千賀投手の2日後に、15回目のノーヒットノーランを達成した。

 2人 すごいです。

 -今年は東京五輪が開催される。野球・ソフトボールは3大会ぶりの復活で注目度も高い。

 千賀 やっぱりオリンピックに向けて、しっかり(日本代表に)選んでいただけるような選手でいたいなと思う。「千賀は入るだろう」と、ファンだけでなく選手からも思われて(日の丸を)背負うことがベストだと思う。そういう選手でいられるようなスタートを切りたい。

 大野 日本でオリンピックがあって、野球が復活して、自分が現役中。こんなラッキーなことはない。その中に選ばれるようにしたい。

 -千賀投手は17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で国際大会を経験した。

 千賀 圧倒的にピッチャーが有利なのは間違いない。打者は初対決がほとんどなので、やっぱり投手から崩れるわけにはいかないというのが絶対ある。前回のWBCは僕が唯一の負け投手なので…そこは(忘れずに)と思っている。

 -大野投手は昨年11月の国際大会プレミア12で優勝を経験した。

 大野 リリーフで3試合投げたけど、建山(義紀投手)コーチが気を使ってくれてやりやすかった。(ソフトバンクの)甲斐(拓也)君とも(バッテリーを)組んで、すごく真っすぐを要求してくる強気なキャッチャーだと思った。そのおかげでその後の組み立てで持ち球が有効になった。ソフトバンクは球が速いピッチャーが多いので、真っすぐを大事にしているんだなと感じた。

 -改めて20年シーズンにかける思いを。

 大野 19年はノーヒットノーランもあって、最優秀防御率も取れて、個人的には良いシーズンだった。でも、チームが7年連続Bクラス。チームが勝たないと喜びも半減する。優勝に導けるようにやっていきたい。9勝止まりだったので2桁勝利は絶対ですね。

 千賀 まずは4年連続日本一を目標に持つこと。リーグでは2年連続で2位なので、負けたライオンズにやり返したい。個人的には去年は180イニング投げられたので、もうちょっとだけ頑張りたいなと。200…は多分届かないので190。あとは負け数も去年は8までいったので、それをもっと減らせるようにします。(おわり)

   ◇   ◇   ◇

 ▼千賀滉大のノーヒットノーラン=19年9月6日・ソフトバンク2-0ロッテ(ヤフオクドーム) 打者31人に133球を投げ12奪三振、4与四死球で達成。史上80人(91度)目、球団では76年ぶり2人目。毎回奪三振での達成は初、令和初、育成ドラフト出身選手でも初の快挙だった。

 ▼大野雄大のノーヒットノーラン=19年9月14日・中日3-0阪神(ナゴヤドーム) 打者29人に126球を投げ9奪三振、1与四球で達成。史上81人(92度)目。球団では6年ぶり12度目。捕手が途中で加藤から大野奨に代わっており、複数捕手で達成したのは史上6度目だった。

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