V奪回へ真価問われる工藤監督 子年に掲げる「進」に込めた三つの意味

西日本スポーツ

 就任6年目の福岡ソフトバンク工藤公康監督(56)が「進」をテーマに3年ぶりの完全Vを目指す。

 昨年は球団初の3年連続日本一を達成した一方、シーズンは2年連続の2位。昨年の日本シリーズ後、新たに2年契約を結んだ指揮官は「われわれは常に勝っていかないといけない。悔しさを前面に出して進んでいく」と、1965―73年の「V9」時代の巨人以来となる4年連続日本一はもちろん、3年ぶりのリーグ制覇を強く自身に課す。

 完全Vを目指す上での一つ目の鍵は「進化」だ。昨季は主力に故障離脱者が続出した一方、投打で若手が台頭。指揮官は「若手のさらなるレベルアップ、奮起は非常に大事になる」とレギュラー陣の突き上げに向けてより一層の成長を求める。俊足を生かし育成から一気にブレークした周東らが定位置を奪いにいくことでハイレベルな競争は高まり、それがチーム力を高めると信じている。

 二つ目のキーは「進塁」だ。強力打線を擁しながら、昨季はリーグ4位の582得点。走塁改革をテーマに掲げた19年は前年より33個増の113盗塁をマークしたが、得点力アップに向けて来季も引き続き改革を続ける。中でも「盗塁ももちろんだが、1本の安打で一塁から三塁、二塁から本塁というように、進塁の意識を高めていく」と、得点につなげるための走塁に重きを置き、チームの攻撃力をアップさせる。

 指揮官として6シーズン目となるが、自身の「前進」も止めない。「まだ勉強しないといけない。日々勉強」。昨年12月のV旅行後には、ハワイから一人で米国本土へと移動。すでにトレーニング法などには十分精通しているが、米メジャー関係者が集まり練習方法などの意見交換を行う場などに足を運び、約10日間の自己研さんに努めた。

 完全Vへ向けて、球団はヤクルトで通算288本塁打を放ったバレンティンを補強した。来日10年目の今年は外国人枠から外れ日本選手扱いとなることもあり、指揮官は「大きなプラスアルファ」と期待する。2年連続で味わった悔しさを原動力に、頂点まで突っ走る。(倉成孝史)

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