初出場の大分東明が初戦突破 大分舞鶴以外の花園勝利は42大会ぶり

西日本スポーツ 前田 泰子

 大分東明が令和最初の大会で歴史的勝利をつかんだ。第99回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕し、1回戦8試合が行われた。初出場の大分東明は飯田(長野)を35-0で破って初勝利。ナンバー8セコナイヤ・ブル(2年)が先制トライを決め、CTBジョアペ・ナホ(同)とのフィジー人留学生コンビでチームを引っ張った。前回8強の長崎北陽台は53-0で桐生第一(群馬)を破った。13大会ぶりに出場した熊本工は関商工(岐阜)に14-36で敗れた。高鍋(宮崎)は札幌山の手(南北海道)に14-26で敗れ、3大会連続初戦敗退。28日は1回戦の残り11試合が行われる。

■監督も賞賛

 大分ラグビーの新しい歴史の扉を大分東明のフィジー人留学生ブルがこじ開けた。前半16分、ゴール前のラックからパスを受けると、立ちはだかる相手選手をはねのけながら先制トライ。「セコ(ブル)が良かった。しっかり頑張ってくれた」と白田誠明監督はチームを引っ張った留学生の活躍に目を細めた。

 初体験の大舞台で全員が緊張でガチガチになりミスを連発。そんな中で2人の留学生、ブルとナホが相手をはね飛ばすような激しいハンドオフや、相手のチャンスをつぶす鋭いタックルで仲間を鼓舞。「仲間が自信を持つように普段より激しくプレーした」とブルは明かす。2人の奮闘で相手を完封し、5トライで勝利。ナホは「フィジーで練習してきたオフロードパスと、みんなのラグビーが融合して『ONE TEAM(ワンチーム)』になった」と胸を張った。

■5Tで完封

 昨年、2人はクリスマスを母国で家族と過ごした。今年は花園出場が決まって帰国できなかったため、白田監督はクリスマスケーキをプレゼント。ケーキを食べながら「初戦はみんな緊張する。2人で引っ張っていけ」と託した。

 2人は大分市とフィジーの交流事業による留学で昨春来日。「セコは謙虚でいい子。ジョアペ(ナホ)は激しくアグレッシブ」と白田監督は評する。勉強にも真面目に取り組み、日本語はぐんぐん上達した。ブルは大会直前の期末考査では古典で79点を取ったほどで、日本の大学進学を志望。ワールドカップ(W杯)での「ONE TEAM」の快進撃に感動し、将来は日本代表入りを目指している。

 県勢の大分舞鶴以外の花園での勝利は1977年度の日田以来42大会ぶり。「(大分舞鶴と)両チームで切磋琢磨(せっさたくま)すれば、大分のレベルアップにつながる」と大分舞鶴OBの白田監督は話す。2回戦は5度の優勝を誇る強豪の常翔学園(大阪第2)との対戦。「しっかり準備して勝ちたい」。ブルは気合を入れ直した。 (前田泰子)

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