「すぐにプロでやれる」バスケ代表も認める福岡第一河村が逆転演出

西日本スポーツ

 ◆バスケットボール全国高校選手権(ウインターカップ)男子準決勝 福岡第一71-59東山(28日・東京)

 高校バスケットボールのウインターカップ(全国高校選手)は28日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで男子の準決勝があり、連覇を目指す全国総体1位の福岡第一と福岡大大濠がそれぞれ決勝に進出した。福岡県勢同士の決勝は大会史上初めて。福岡第一は2年連続4度目、福岡大大濠は1993年度大会以来3度目の優勝を目指す。

■宿敵と頂上決戦

 エースの意地とプライドを見せつけた。第3クオーター(Q)、30-43とこの試合最大タイの13点差がついた場面だ。「エース、主将として、自分がやらないと」。福岡第一の河村が、一気にギアを上げた。

 3本のフリースローを確実に決めると、直後に3点シュート、速攻からのシュートを立て続けに成功させた。約1分の間に、1人で連続して8得点。「技術より気持ちで決めた」と振り返った“ワンマンショー”で5点差まで詰めると、チームは完全に息を吹き返す。ほどなく逆転し、あとは危なげなかった。

 ともに両チーム最多の25得点、10アシストで2桁得点、2桁アシストの「ダブル・ダブル」を達成。試合終盤には勝負を決定づける3点シュートも決め、激しくほえた。

 高校入学後は各年代の世代別日本代表で活躍。11月末の天皇杯4回戦で格上のB1千葉に敗れたが、自身は21得点、10アシストを記録し、日本代表ガードの富樫勇樹から「すぐにプロでやれる」とお褒めの言葉をもらったほどだ。スピード感あふれるドリブルから繰り出す多彩な攻めは、幼い頃から目に焼き付けてきたプレーが原点にある。

 バスケ指導者の父とともに眠りにつくまでの間、小学生の頃から、NBAや高校バスケの映像を見続けた。田臥勇太(現B1宇都宮)をはじめ、国内外の一流選手のプレーを参考にアイデアを広げていった。

 現チームが高校生相手に唯一敗れたのが、10月の交歓大会(新潟)での東山だった。序盤は外国人留学生のシュートブロックを意識しすぎた消極的な攻めが苦戦を招いたが、終わってみれば快勝。難敵を乗り越えて上がる連覇がかかった決勝の相手は福岡大大濠。「お互い、全てを知っている相手。どちらがバスケと向き合ってきたか決着をつける幸せがある」。井手口孝監督は、最も身近で最大のライバルとの決戦を見据えた。 (伊藤瀬里加)

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