高校バスケ決勝後に見えた「ノーサイド」精神 史上初の福岡対決

西日本スポーツ

 宿敵に今シーズン最後まで白星は譲らなかった。福岡第一が史上初の福岡決勝を制し、今年の主要公式戦で福岡大大濠に8戦全勝で締めくくった。井手口孝監督は「いろんな思いのある決勝だった。ほっとしているし、選手を褒めたい」と目を細めた。

 準決勝の東山戦が先手を取られての苦しい展開だったこともあり、小川麻斗主将(3年)は「最初からしっかり行こうと話していた」と振り返った。序盤は203センチの長身のクベマジョセフ・スティーブ(同)が高さを生かしてリバウンドを拾い、守備でも高いブロックで相手を阻止した。

 得点源の河村勇輝(同)は守備で味方をフォローしながら、チーム最多の11アシストを記録した。今年の対戦成績では福岡大大濠を圧倒していたが、2017年大会は準決勝で敗れた。1年生でその黒星を経験した河村は「あの負けがあったから、今の自分がある。借りを返す試合と思っていた」と強い気持ちをプレーで示した。

 河村と小川はダブル主将として、連覇を目指すチームをまとめた。河村は「2人にしか分からない悩み、苦しみを感じてきた」と振り返り、小川も「2人ともリーダーという性格じゃないけど、自覚を持ってやった」と胸を張った。

 互いの手の内を知り尽くす対戦は、わずか7点差で命運を分けた。「大濠は試合がなければ仲良く、試合ではライバル」と小川。試合後は福岡大大濠の選手と肩を組んで記念撮影。両校の「ノーサイド」の光景は、令和初の大会の終幕に彩りを加えた。(松田達也)

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