涙で決めた終了間際の3点シュート この秘話は仲間しか知らない バスケWC決勝戦

西日本スポーツ 小畑 大悟

 敗戦を告げるブザーと同時にゴールネットを揺らした。試合終了直前。福岡大大濠のエース横地聖真(3年)が3点シュートを決めた。「自分だけの力じゃない。自分たちの努力の証し。みんなで決めた3ポイント」。涙が流れていた。

 残り26・6秒でタイムアウトが終わると、エースはもう泣いていた。「最後は自分がいきたいと思ったし、みんなが『おまえがいけ』と言ってくれた」。ベンチを外れた応援団や保護者の姿を見ると、涙腺が崩壊。大会前に主力組から外され、自暴自棄になったこともあったが、チームとしての最後の1本を託されたのは、そのエースだった。「涙を流してもやるしかない」。みんなの気持ちを乗せたシュートだった。

 全九州春季選手権では38点差で大敗した福岡第一に7点差まで迫った。横地は9得点に終わったが、守備やリバウンドで体を張った。「みんなが自分を頼ってボールを集めてくれた。2位だけど、胸を張って帰りたい」

 そんなエースを片峯聡太監督は「勇気を持って攻めていった」とかばった。涙したエースも「決勝でいいゲームができて良かった」と最後は笑顔で大会を終えた。(小畑大悟)

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