ソフトバンク周東 世界驚かせた「名車」と初タッグ 東京五輪も突っ走る

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 「ONE TEAM(ワンチーム)」でメダルの嵐! 福岡ソフトバンクの周東佑京外野手(23)が、ラグビー7人制で東京五輪出場を目指す福岡堅樹(27)=福岡県古賀市出身=との「韋駄天(いだてん)タッグ」の結成を誓った。今年の日本スポーツ界をにぎわせた足のスペシャリスト2人。既に収録を終えているフジテレビの正月特番で初対面し、福岡に刺激を受けた周東は自らもスピードの武器を磨き上げて代表枠に滑り込み、五輪イヤーを全力疾走で駆け抜け、ともに盛り上げていく。

■俊足同士で共感

 今年のスポーツシーンを席巻した「侍」と「桜」の“フェラーリ”が初めて交わった。2020年末に活動を休止する人気アイドルグループ「嵐」と三つどもえで真剣勝負を繰り広げる中、周東は自慢の足を福岡に披露した。

 普段、駆け抜ける広いフィールドとは異なる舞台。周東が「このぐらいの距離の走りが大事ですよね」と自らの考えを口にすれば、福岡も「こういう場所で走るの大変だよね」と応じる。競技は違えど走りのスペシャリスト同士、共感するものがあった。

 つかの間の共演を終え、周東は「楽しかった。オフはリフレッシュも兼ねてこういう経験ができるのもいい」と充実感を漂わせた。開幕前に支配下登録されるとチームトップの25盗塁をマーク。初選出された侍ジャパンでは優勝した「プレミア12」で大会選手中トップの4盗塁を決め、日本の武器となった。スターが集結するこの収録の場に声が掛かるのもその「ご褒美」であり、さらに東京五輪が手の届く目標にも浮上した。

 来年7月24日に開会式が行われる東京五輪。ラグビー7人制男子は同27日に競技が始まり同29日が決勝戦だ。その日は、3大会ぶりに復活する野球の初戦が行われる日でもある。

 今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の8強入りに貢献した福岡は「僕たちは早い段階で試合があるので、しっかり他の競技に勢いを与えたい。それが2019年のW杯からの流れだと思うし、日本のスポーツ界につなげる力になりたい」と使命感を口にする。

 周東が、そんな熱狂のバトンを受け取るためには厳しい争いが待っている。野球の日本代表メンバーはプレミア12から4人少ない24人。当落線上の身にとって「ラグビーの方々と一緒の思いを持って、これからプレーできるのはいいこと」と語る。野球界の枠から飛び出した出会いをこれからの力に変える構えだ。

 20年度シーズンで選手として一線を退き、医師の道を目指すと公言する福岡の強い覚悟も刺激になっている。来年の夏。競技の枠を超えてスポーツ界が「ONE TEAM」となり、メダルラッシュを巻き起こす一員にもちろん、周東も加わるつもりだ。 (鎌田真一郎)

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