筑陽学園初戦突破 前半の1得点守り抜く

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆全国高校サッカー選手権1回戦 筑陽学園1-0愛工大名電 (31日・NACK5スタジアム大宮)

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、首都圏で1回戦の残り15試合があり、11大会ぶり出場の筑陽学園(福岡)は初出場の愛工大名電(愛知)を1-0で破った。前半に挙げた岩崎巧(2年)の決勝点を守り切った。

■「逆サイドで勝負」

 前半最後のチャンスとなった8本目のCK。キッカーの藤隆成(3年)が「まっすぐな弾道の球を蹴ると相手は崩れる。近いサイドに味方をおとりで置き、逆サイドで勝負しよう」と策を巡らし、逆サイドで待っていた岩崎の頭上へ鋭い弾道を送った。

 2人は鶴田サッカークラブ(SC)や老司中(いずれも福岡市南区)でもプレーしてきた仲。岩崎の先制ヘッドがチームに勝利をもたらし、藤は「ずっと一緒にやってきた岩崎と全国で点が取れたのがうれしい」と顔をほころばせた。

 2人にとって小中学校の所属チームの先輩にあたるのが、2015年ラグビーワールドカップ(W杯)でキッカーとしても活躍した五郎丸歩(ヤマハ発動機)だ。中学までサッカーもしていた五郎丸は小学生時代、学校の肋木(ろくぼく)に向かってボールを蹴り、木と木の間を通す遊びで正確なキックを磨いた。藤や岩崎も同じ遊びをして精度を高めた。

 五郎丸がキックの正確性を高めるため、蹴る前に決まった動作をしたように、藤もCKを蹴る前には必ずボールを置いた後に右足を下げ、つま先を立てる“ルーティン”がある。練習場の照明が消えるまで残って蹴り続け、昨年夏にスタメンを勝ち取った。「いいボールを上げられる自信はあった。緊張したけどいつも通りに蹴れた」と胸を張る藤に、青柳良久監督は「あれだけ速いと相手は対応できない」と絶賛した。

 藤は「一日でも長く戦いたい」、岩崎も「世界で活躍する五郎丸先輩に刺激を受けている。負けられない」と活躍を誓う。堅守をベースに少ないチャンスを生かす筑陽学園。息の合った2人のプレーが欠かせない。 (末継智章)

 ◆筑陽学園OBの金森健志(J1鳥栖)「全員で守って全員で攻める、そして最後まで走る筑陽の良さが出ていたと思います。福岡の代表として一つ一つ勝って優勝してほしいです」

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