西武黄金時代再来への秘策 渡辺GM「昔のように…はあり得ない」

西日本スポーツ 小畑 大悟

 V3からその先の日本一へ-。西武の渡辺久信ゼネラルマネジャー(54)が黄金時代再到来への決意を語った。昨年はリーグ連覇を達成し、オフは選手の引き留めや年俸の大幅アップに尽力。新たに3軍制を敷き育成マニュアル作成にも着手する。編成トップにライオンズの今後の展望を聞いた。(聞き手・構成=小畑大悟)

-V3に向けたチームづくりが進んでいる

 2年続けてリーグ優勝はしているが、結果的にクライマックスシリーズ(CS)で敗れて、日本シリーズに進めなかった。まず一番の目標はペナントレースを勝ち抜くことだけど、最後のところで負けている。今度は日本シリーズに出場できるチーム力をつける。おのずと投手力の強化が1番に上がってくる。

-短期決戦では投手力が鍵を握る

 打線がすぐに波に乗れればいいが、やはり最少失点に抑えることが大事。ディフェンスでもミスが出ている。ディフェンスを含めた中での投手力が大事。

-昨年は若い投手陣も優勝に貢献した

 すぐにというのはなかなか難しいけど、幸い20代前半から中盤にかけての先発投手陣がある程度ゲームで投げられる状態ではある。後は、質を高めるというか、悪いときでも悪いなりの平均した投球ができるような引き出しをもっと増やしてほしい。年間通してローテーションをきっちり守れる投手をつくっていかなくちゃいけない。

-オフも積極的に補強を進め、国内フリーエージェント(FA)権を取得した十亀や(今年取得予定の)金子侑の引き留めに成功した

 FAというのは選手が勝ち取った権利なので使う、使わないは選手次第のところもある。でもせっかく西武に入って西武で育った選手だから、戦力であれば必ず引き留めたいと思う。

-残留したのは熱意が伝わったのでは。

 選手の立場に立ってみて、球団としたら誠意を見せるのは当たり前。球団の気持ちをくんでくれたら残るだろうし、新たなところで挑戦したいと思えば出ていくだろう。球団としたら誠意を見せることが大切。

-契約交渉では主力選手の年俸大幅アップも目立った

 ある程度査定はあるけど、査定以上には(金額を)出している。彼らの頑張り。会社にも感謝している。私は会社と現場の真ん中に入っている立場なので、お互いにコミュニケーションをとりながら、活躍した選手には出してもらいたいし、そういうお願いもしている。FAを取る年だからとか、来年取る年だからとかはあまり考えず、一年一年の積み重ねが大切だと思っている。

-現役の松坂、首脳陣では豊田、小関、青木コーチといったかつて球団に在籍して離れた人材が相次いで戻ってきた。

 外に出るということは悪いことではないと思う。うちから巣立った選手たちが他球団にいけばいろんな大変なこともある。一から人間関係も築かなければいけない。いろんな経験をしてきた人材なので、うちに必要とするポジションが空いたのでお誘いした。西武に帰ってきてみんな喜んでくれている。(自身も)育った球団が一番大きなものというところがある。

-育成面では3軍制を導入した

 いろんな新しいことにチャレンジしていくのは非常に大切なこと。いつも優勝争いをする強いチームを構築するには、いろんなことにチャレンジして失敗を恐れずにやっていきたい。

-黄金時代の再来を目指している

 今の野球界は一年一年メンバーが替わる。FAも絡んで、昔のように10年も同じメンバーというのはあり得ない。そういう中でチームとして、西武ライオンズはこういう野球、こういう育成、強化をしていくというマニュアルもつくっていきたい。首脳陣が代わっても脈々と継がれる西武の伝統と呼ばれる育成法を構築していきたい。今までも漠然とはあったけど、どんどん可視化して受け継がれればいい。

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