東福岡の快足WTBまたハットトリック 大阪から進学して開花

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆全国高校ラグビー大会準々決勝 東福岡57-10流通経大柏(3日・花園ラグビー場)

 東福岡が7大会連続の準決勝進出を決めた。開始3分でWTB高本とむ(3年)が先制トライ。スピーディーな攻撃で9トライを奪い流通経大柏(千葉)を圧倒した。

 「これがヒガシのラグビーだ」。準々決勝の舞台でその能力を存分に披露した。正確なロングパスを使い、左右に大きく展開しながら、流れるような攻撃で前半5トライ。後半も順調にトライを積み上げて57-10の大差で7大会連続4強入りを決めた。「やってきたことは間違いなかったと確信した」と藤田雄一郎監督はうなずいた。

 ヒガシの「Wフェラーリ」の一翼、高本がトライラッシュの幕を開けた。開始3分、左サイドを駆け上がった高本は22メートルライン手前でキックを上げ、自らゴール左へ飛び込んでトライを決めた。「先制点を取ろうと言っていたので狙いにいった。いい入りができたのでいい感じで乗れると思った」と先制トライなど前半3トライでチームに勢いをつけた。

 高本は2回戦とこの準々決勝でハットトリックを達成。50メートル6・1秒の足を存分に生かして花園を駆け回る。平仮名の「とむ」という名前は「何にでも『富む』ように」という願いをこめてつけられた。2009年度から花園3連覇を達成した東福岡に憧れ、人工芝の練習環境にも引かれて大阪から進学。中学まではSOやCTBだが、高校でWTBに転向し能力が大きく花開いた。「1対1で絶対負けない」と強い気持ちで体を張っている。

 先輩たちと並ぶ花園4強でチームの調子も上がっている。3回戦の国学院栃木戦は1トライ差の接戦を勝ち抜き、「自分たちのラグビーを見つめ直した」と広瀬雄也主将(3年)。相手のディフェンスに対応しながらFW、BKが一体となった攻撃を展開した。

■前回大会で敗戦

 準決勝はチーム全員が再戦を熱望していた桐蔭学園が相手だ。前回大会の準決勝で敗れ、昨春の選抜大会準々決勝で21-67と屈辱の大敗を喫した。チームはそこからはい上がって花園で4強入り。「やっと桐蔭学園(との対戦)にたどり着いた。どれだけディフェンスができるか」と藤田監督は力を込めた。

 「自分たちが2年生の選抜から勝っていないので、桐蔭学園をターゲットにやってきた」と高本の言葉にも気合があふれた。雪辱を果たして3大会ぶりの頂点に王手をかける。 (前田泰子)

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