ソフトバンク高橋礼「マニアです」大学時代から研究していたあの投手

西日本スポーツ 山田 孝人

 プロ3年目を迎えたソフトバンクの高橋礼投手(24)が日本が誇るサブマリンの系譜を東京五輪でも継承することを誓った。昨年はシーズンでプロ初を含む12勝を挙げ日本シリーズでも快投。プレミア12では侍ジャパンの一員として先発、救援と大車輪の活躍で世界一に貢献した。3年ぶりのリーグVと4年連続の日本一に加え、五輪の舞台でも躍動を狙う2020年の意気込みを聞いた。(取材・構成=山田孝人)

-昨年は12勝を挙げて新人王。充実の2年目を経て掲げる今年の目標は

 昨年は規定投球回には届いたけど、スタミナもペース配分も課題。長い回を投げられるようにならないといけない。まだ完投したことがないので達成したいです。全ての面で昨年を上回りたいし、昨年だけで終わる選手になりたくない。まだまだ自分に自信がないのでもう一度一から、くらいの気持ちでやる。

-シーズン途中の7、8月に東京五輪が控える

 母国で五輪が開催されて、野球も実施される。この時代に野球をしていてラッキーだなと思っている。絶対に出たいですね。でもまずはシーズンで頑張らないと選ばれない、シーズンあってこその五輪。そこの順番は間違ってはいけないと思っています。

-昨秋のプレミア12では改めて下手投げの有効性を証明した

 アンダースローだからこそ(侍ジャパンに)呼ばれている部分があると思うし、とても意気に感じている。しっかり結果を出して(東京五輪代表入りへ)アピールできたのは良かったと思う。世界一になれた経験は本当に貴重だし、今後にも生きると思う。

-過去の日本代表でも下手投げは大きな存在感を示した。意識はするか

 ものすごくしますよ。過去の大会も見ていたので。渡辺俊介(元ロッテ)さんも牧田(和久=元西武、現楽天)さんも、世界の舞台で印象的な活躍をしている。その流れを絶やさぬように、恥じぬように自分も活躍したいと思っている。侍ジャパンのアンダースローの系譜を自分が五輪で継ぐことができたなら、一層いいものにしたい。そうすることでアンダースローをする子どもたちが増えたりするとうれしいな。

-さまざまな起用を想定している侍ジャパンの稲葉監督は“ジョーカー”として期待を寄せている

 ジョーカーとして期待されるのはとてもうれしいこと。自分の役割を全うしてくれという使われ方なので、集中できる。打者の目先を変えたり、流れを変える期待をされたりしているわけですし。第2先発も好きですよ。出て行くときはチームにとって非常事態であることも多い。抑えたら自分としても大きな経験になる。気持ち的には逆に楽なのかもしれない。思い切っていけるので。

-飛躍を遂げた昨年を改めて振り返ると

 1年目とはガラッと目の前の景色が変わったシーズンでした。何とか開幕ローテーションに入れて、最初の先発で初勝利を挙げられたことは大きかった。その後も野手や中継ぎの皆さんの強いバックアップがあったおかげで白星が続き、目に見える結果が出て精神的にも落ち着いた。自分が投げてチームが勝つことに喜びを感じられた。今年は自分たち若い力がもっと実力をつけて、チームに貢献できるようにしたい。

-新たな取り組みは

 自主トレはオリックスの山岡と一緒にやります。同学年だけど、彼は先発ローテを3年も守っている。オフの取り組みや先発の考え方も学びたい。投球とランニングを交互に行うインターバル練習も自主トレからやる予定です。一年を通して、長い回を投げられるスタミナをつくり上げていきたい。

-貪欲に学ぶ姿勢が目立つが、以前からそうか

 いろいろ引き出しがあった方がいい。特に自分の投げ方の場合はそう。結局、僕の感覚は僕にしか分からない。自分との戦いでもあるので、引き出しはたくさんないと困る。昨年の秋季キャンプでドライブラインの測定を希望して受けさせてもらったんですが、肘をうまくしならせることができれば出力をもっと上げられると言われました。いつか150キロを出したいと本気で思っているのでずっと進化し続けたい。

-アンダースローの先輩でもある牧田が米球界からプロ野球に復帰した。学べることも多いのでは

 野球のこととかグラウンド外のこととか、聞きたいことがたくさんある。大学時代は牧田さんの動画を見てフォームをまねていたんですよ。牧田さんの情報を収集しまくって、成績なんかも暗記してました。マニアですよ(笑)。アンダースロー同士にしかわからないことって、いろいろありますから。投げ合える時もあると思うので楽しみばかりですね。

-どんな一年にしたいと思っているか

 昨年の自分を超える自分になれるように、日々努力を重ねていきます。何より、まだ味わったことのないリーグ優勝に貢献したいし、4年連続の日本一にもなりたい。もちろん五輪にも選ばれるように。欲張っていきたいですね。

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