サッカー五輪オーバーエージ枠どう使う? 森保監督が求める条件は

西日本スポーツ 松田 達也

 東京五輪での金メダルを目指すサッカー男子の五輪代表で、年齢制限のないオーバーエージ(OA。昨年12月31日時点で23歳以上)の使い方が注目されている。最大3人まで選出が可能で、チームの強化に欠かせないOAについて、森保一監督の発言や過去の起用法から読み解くと、OAの候補として九州関連選手が浮かび上がってきた。

■海外組は不透明

 日本が頂点を狙う東京五輪で鍵を握るのはOAだ。フル代表と五輪代表の指揮官を兼任する森保監督は「OAを含めた最強チームをつくる」と明言。OAを採用する可能性が高い。求める条件について、森保監督が明かしたキーワードが「背中」だ。

 「トレーニングに全力で取り組み、チームにいい影響を与えてくれること。戦術的な理解を示してくれるとともに、日本サッカーの歴史の継承、厳しい経験や成功体験を伝えてくれること」。若い選手を引っ張るリーダーシップと、修羅場をくぐった経験値を背中で示せる選手だ。

 その要素を兼ね備えた選手として筆頭候補に挙がるのは、フル代表のエースでもあるFW大迫勇也(29)=ブレーメン、鹿児島県南さつま市出身。五輪代表の軸となる現在のU-23(23歳以下)日本代表に強力なストライカーがいないだけに、大迫の半端ない決定力とドイツで磨いた技術は大きな強みだ。

 守備では屈強なセンターバックのDF植田直通(25)=セルクル・ブリュージュ、熊本県宇土市出身=がいる。五輪世代を中心に参加した昨年6月の南米選手権にも出場。2016年リオデジャネイロ大会で五輪も経験した。188センチの長身を生かした堅守で、守備陣を引き締める存在となる。

 ただU-23勢も含めた欧州クラブ在籍選手の五輪参加を所属クラブが認めるかは不透明。リオデジャネイロ大会の日本代表のOAは3人ともJリーグ勢だった。Jリーグ勢からの選考となれば、昨年8月に欧州からG大阪に復帰したMF井手口陽介(23)=福岡市出身=が候補となる。豊富な運動量で攻守に献身的なプレーを見せれば、中盤に安定感が生まれる。

 九州関連選手は、過去の五輪でも大きな役割を果たした。日本がOAを初めて採用した00年シドニー大会ではMF三浦淳宏(長崎・国見高出身)が活躍。4強入りした12年ロンドン大会では、DFの徳永悠平(同)と吉田麻也(長崎市出身)が守備をまとめた。リオデジャネイロ大会ではFW興梠慎三(宮崎市出身)が最前線で奮闘した。

 U-23日本代表は8日に開幕するU-23アジア選手権(タイ)に挑む。森保監督は「五輪世代で戦えるなら、OAを使わない選択肢もある」と五輪世代にハッパを掛ける。自国開催五輪のピッチを目指すメンバーの競争は激しさを増している。 (松田達也)

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