ラグビー東福岡完敗 どん底からの「けが人でるほどの練習」がすごい

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆全国高校ラグビー大会準決勝 東福岡7‐34桐蔭学園(5日・大阪・花園ラグビー場)

 第99回全国高校ラグビー大会は5日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で準決勝2試合があり、3大会ぶりの決勝進出を狙ったBシードの東福岡は、昨春の全国選抜大会、昨夏の全国7人制大会を制したAシードの桐蔭学園(神奈川)に7-34で敗れて、3大会連続の準決勝敗退となった。前半21分にナンバー8西浜悠太(3年)が決めた1トライのみの完敗。前回の準決勝で敗れた相手へのリベンジはならなかった。Aシードの御所実(奈良)はBシードの常翔学園(大阪第2)を26-7で破り、5大会ぶりに決勝へ駒を進めた。決勝は7日午後2時に開始予定。

■1トライだけ27点差力負け

 またも桐蔭学園の壁を破れなかった。決勝進出を決めて喜ぶ相手選手を、唇をかんで見つめる東福岡フィフティーン。それは前回の準決勝と同じ光景だった。前回は8点差の接戦だったが、今回は27点差。桐蔭学園には7人制も含めて全国大会で5連敗となった。「力負け。完敗でした。素晴らしいアタックとディフェンスだった」。藤田雄一郎監督は相手をたたえるしかなかった。

 前半5分、得意の展開ラグビーでロングパスをインターセプトされ、そのまま先制トライとされた。2人がかりのタックルで相手の攻撃を必死に止めたが、圧力を受けてペナルティーを重ねた。反則数は相手の3に対して東福岡は7。「タックルに来る選手だけでなく2人目の圧力もすごくて、ラグビーがしにくかった」とゲームキャプテンのフランカー永嶋仁(3年)は認めた。

 後半は無得点。大きく両サイドに振る攻撃を封じられた。反則を誘うプレーや素早いタックルにも苦しみ「トライはほとんど自分たちのミスや反則から取られた」とCTB広瀬雄也主将(同)は悔やんだ。

■スタイル変更 肉弾戦で勝負

 「強豪」のプライドを捨てて、リベンジの時にかけてきた。昨春の全国選抜大会準々決勝で桐蔭学園に21-67と大敗。タックルもコンタクトも全て負けていた。そこから自分たちのスタイルを変えた。「それまでは展開にこだわるラグビーだったけど、フィジカルやコンタクトにこだわるラグビーに取り組んだ」と広瀬。当たり負けしない強い体づくりから始めた。平日は毎朝、授業の前に筋力トレーニングをこなし、土日もトレーニングを欠かさなかった。昨秋のワールドカップ(W杯)日本代表のように泥くさくタックルに飛び込む姿は変化の証明だった。

 どん底に突き落とされてから花園4強まではい上がってきた。「選抜から9カ月間、けが人が出るほどの練習をこなしてきた。ここまで戦ってくれた選手をリスペクトしたい」と藤田監督は選手をたたえた。チャレンジは後輩たちへ受け継がれる。はね返されたらまた挑戦するだけ。頂点を目指す心は絶対に折れない。 (前田泰子)

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