ソフトバンク内川「憧れ」サッカーW杯のヒーロー稲本らと異業種トレ

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 日の丸異業種トレで始動!! 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手(37)が6日、大分県別府市でいずれもサッカー日本代表歴を持つJ3相模原のMF稲本潤一(40)、J1川崎のDF谷口彰悟(28)、MF大島僚太(26)の3選手とともに自主トレを行った。自身もワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に3度出場し、国際大会の感覚を肌で知る。世界と渡り合った4人が一緒に2020年シーズンの足固めを始めた。

■合同メニュー後「初打ち」

 別府市民球場に百戦錬磨のアスリートが集結した。内川の自主トレの地を訪れたのは、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で2得点して列島を沸かせた稲本だ。さらに、昨年12月に行われた東アジアE-1選手権で日本代表に招集された大島と谷口という顔ぶれがそろった。

 内川は「日本を代表する選手たちに、大分まで来てもらえるとは思わなかった。特に稲本さんは僕の世代からすれば憧れの人。一日中、ワクワクしていた。動きを見ていても、体の使い方が僕らとは全然違う」と声を弾ませた。

 ともに取り組んだのはフォームを確認しながらの走り込み。13年オフには陸上女子100メートル、200メートルの日本記録を持つ福島千里と北海道で合同自主トレを行うなど、競技の枠を超えた交流を多く持つ内川にとっても、サッカー選手と汗を流すのは初めてのこと。スプリントコーチの秋本真吾氏(37)による指導の下、軽快なフットワークを見せる40歳の姿にくぎ付けになった。

 内川自身、プロ20年目を迎える。「走れなくなったら終わり。野球は走る距離が短い分、大きなパワーを出さないといけない。それをケガなくやれれば、長く現役も続けられる」と走ることの重要性を口にする。

 今回の異業種トレは、チーム活動以外をマネジメントする所属事務所が同じという縁で実現した。通算2171安打を誇るバットマンも、02年のW杯で稲本が決めた初戦ベルギー戦での逆転ゴール、続くロシア戦での決勝ゴールに熱狂した一人。その敬意を抱く先輩アスリートに「球界トップの選手との練習は緊張感がある」と言わしめ「僕はサッカーが好きで若い選手の壁になりたいと思ってここまでやってきたけど、内川君も同じ気持ちだと思う」とシンパシーを感じさせた。

 合同でのメニューを終えた後、内川はノックを受け、さらにティー打撃、ロングティーと「初打ち」も行うなど、自主トレ初日は濃密な一日になった。「いつもより動けている。3年かけて、やっと準備ができた」。納得できる打撃ができなかったここ2年との“決別”の手応えをつかみ、2020年のスタートを切った。 (鎌田真一郎)

 ◆大島僚太(おおしま・りょうた)1993年1月23日生まれ。静岡市出身。静岡学園高から2011年に川崎入り。18年にはベストイレブンに選出された背番号10。168センチ、64キロ。

 ◆谷口彰悟(たにぐち・しょうご)1991年7月15日生まれ。熊本市出身。熊本・大津高から筑波大を経て2014年に川崎入り。18年にはベストイレブンに選出された。183センチ、73キロ。

 ◆内川と福島の合同自主トレ 2人を栄養面でサポートするメーカーの協力で2013年12月11日から3日間、北海道の屋内施設で実施。ミニハードルを使った短距離ダッシュやスタートダッシュの反復、バスケットボールやテニスなど走りっぱなしで、1日6時間以上に及んだ。内川が最も胸に響いたのは、無駄な力を省く「脱力走法」の大切さだった。14年シーズンの打率は3割7厘で、7年連続の3割を達成した。

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