春高バレー4強でも笑えない 東九州龍谷の「壁」184センチ荒木

西日本スポーツ

 バレーボールの全日本高校選手権(春高バレー)は7日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで男女の3回戦と準々決勝を行った。女子は前回まで2大会連続準優勝の東九州龍谷(大分)が荒木彩花主将(3年)の攻守にわたる活躍で、3回戦で松山東雲(愛媛)、準々決勝で誠英(山口)にストレート勝ちした。11日の準決勝で3連覇を狙う金蘭会(大阪)と激突する。

■「東龍の壁」荒木主将、強烈ブロック

 仲間には勇気、相手にはダメージを与える。それが「東龍の壁」こと、荒木の強烈なブロックだ。準々決勝でも誠英の選手が放ったスパイクを184センチの長身を生かして相手コートに落とした。「点数になったこと自体は満足ですが、欲を出すと駄目です。自分優先になると周囲が見えなくなるので」。女王奪還を狙うチームの大黒柱は3大会連続4強入りにも会心の笑みを封印した。

 センターコートへの“切符”を手にしただけでは満足できない。準決勝で待ち受ける相手、金蘭会には過去2大会決勝で敗れた。荒木が1年時はストレート負け、2年ではフルセットの激闘も一歩及ばなかった。準々決勝で対戦した昨秋の茨城国体では2-1で競り勝ったが、第1、3セットがジュースに持ち込まれた接戦だった。「(11日の準決勝も)ギリギリの勝負。フルセットになっても最後、上に立てれば」。竹内誠二監督も腹をくくった。

 昨夏にメキシコで行われた世界ジュニア選手権。U-20(20歳以下)日本代表の一員として、荒木は金蘭会のエース宮部愛芽世(3年)とともに初優勝の歓喜を味わった。メンバーで高校生はこの2人だけ。「愛芽世とはユースの時から一緒。春高でも負け続けているし、プライドを懸けて負けられません」。大会中ということもあり、今は連絡を取り合っていない。「金蘭会の3年生たちの思いは分かっている。当たって砕けろ、という気持ちでぶつかってくるはず」

 手首と手のひらを保護するサポーターには「昇」の1文字が縫い込まれている。「その年の思いを込めるんです。もう一度“龍”がてっぺんに昇るという意味です」。一昨年は「挑」で昨年は「志」だった。宿敵を倒して日本一へ。荒木は「3度目の正直を」と覚悟を口にした。 (西口憲一)

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