ソフトバンク工藤監督が求める「S」 スピード、スピリットともう一つ

西日本スポーツ 倉成 孝史

 さぁいこう! V4へ-福岡ソフトバンクは7日、今季のスローガンが「S15(サァイコー!)」に決まったと発表した。記者会見に出席した工藤公康監督(56)は、球団がソフトバンクとなって15周年を迎えたことを念頭に置いたスローガンの「S」にちなみ、走塁改革を進めた昨季以上に「Speed(スピード)」重視を強調。3年ぶりのリーグV奪回と4年連続日本一で最高のシーズンにすることを誓った。

 新年を迎え、工藤監督の表情は晴れやかだった。昨年12月の日本一旅行後に、米ハワイから一人で米国本土へと移動。現地ではメジャーリーグ関係者らと練習方法などの意見交換なども行い「収穫はいっぱいあった」と、今季の準備が順調に進んでいることを明かした。2020年の初仕事はスローガン発表。「さぁ、これから試合に向けて頑張っていこう、前進していこう、前へ進んでいくぞという強い思い」と「S15」のロゴが入ったボードを笑顔で抱えた。

 スローガンは球団がソフトバンクとなって15周年を迎えることを念頭にしたものだが、指揮官は「『S』はいろんな意味にとってもらえる」と強調。「今年は昨年以上に足を使った野球をやっていきたい」。最も重視しようと考えている「S」は「Speed(スピード)」だ。

 強力打線を擁しながら、昨季はリーグ4位の582得点。走塁改革をテーマに掲げ、18年より33個増の113盗塁をマークしたが、今季はより得点につなげていくための走塁を重視し、さらなる改革に取り組む。「盗塁ももちろんだが、1本の安打で一塁から三塁、二塁から本塁というように進塁の意識を高めていく」。チーム全体の「Speed」を高め、攻撃力アップにつなげる狙いだ。

 加えて指揮官は「Spirit(スピリット)」や「Strong(ストロング)」といった精神や体の強さに関する「S」も求めた。「選手には進歩、進化してもらいたい。ホークスは少しずつ若い人が台頭してきている」。昨季は主力に故障離脱者が続出した一方、投打で若手が台頭。主力陣の突き上げに向け、若手により一層の成長を期待する。俊足を生かして育成から一気にブレークした周東らが定位置を奪いにいくことで、選手間でのハイレベルな競争は高まり、チーム力の強化につながると信じている。

 ロゴデザインのこだわりについて問われると「翼の部分」と答え「若いタカが巣から飛び立つ時、決死の覚悟で翼を広げる」と熱い口調で若手の飛躍に期待した。「(日本シリーズ)3連覇はしているが、2年連続でリーグVを逃している。今季こそリーグ優勝して4年連続日本一を果たしたい」。誓いを守り「サイコー!」な一年にしてみせる。 (倉成孝史)

■王会長「特別いい年に」 ヤフオクで仕事始め式

 王球団会長が東京五輪イヤーでの4年連続日本一を力強く誓った。ヤフオクドームで行われた仕事始め式に出席。後藤球団社長兼オーナー代行らと木製バットで酒だるを抜いて、一年の始まりを祝した。王会長は「2020年はオリンピックの年でもある。特別にいい年にしたい」とした上で「まず(19年に)果たせなかったリーグ優勝を乗り越え(日本)シリーズ4連覇を達成したい」と力を込めた。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ