さらば博多のMC番長、「地獄」経て磨いたトーク HKT田中菜津美が卒業 (3ページ目)

西日本スポーツ 古川 泰裕

 ♥「あんまり撮ってくれなかった」 

 加入当初は最年少の11歳。髪も短く少年のようだったが、ステージを重ねるごとに女性らしくなった。

 ある日の劇場公演で、取材を終えた記者が帰ろうとすると「あんまり撮ってくれなかった」とすねてみせた。「そんなことないっす」と返し、その日は少し多めに彼女の写真をツイッターにアップした。

 コンサートでは積極的にカメラへ視線を向け、ピースサインを送る。ファンだけでなく報道陣へのサービス精神も豊富だった。

 西日本スポーツの連載「月イチ活動報告」でも、差し入れをほおばりながら「一番大好きな仕事」と笑顔を見せてくれた。年上にも物おじしない態度、下ネタも辞さない豪快さ。1期生の「末っ子」らしい、かわいらしさを持ち合わせていた。

 ただ、決して楽しいことばかりのアイドル人生ではなかった。HKT48のシングルCDの表題曲を歌う「選抜」に入ったのは7枚目の「74億分の1の君へ」、ただ1度きりだった。

 自分の力で、グループに欠かせない立ち位置を切り開いてきた。メンバーやファンをはじめ、自身に関わる人々に、ことごとく笑顔の花を咲かせた。アイドルとして、一番大切なことをやり抜いた8年間だった。(古川泰裕)

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