東九州龍谷8大会ぶり7度目V 荒木中心に「全員バレー」で三度目の正直

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆全日本バレーボール高校選手権(春高バレー、12日・武蔵野の森総合スポーツプラザ)女子決勝 東九州龍谷3-0古川学園

 悲願達成、8大会ぶりの頂点!東九州龍谷(大分)が古川学園(宮城)を3-0で破り、8大会ぶり7度目の優勝を飾った。大会は2009年までの総体の記録を引き継ぐ。若手世代の女子日本代表監督となった前任の相原昇氏(51)からチームを引き継いで1年目の竹内誠二監督(44)の下、U-20(20歳以下)日本代表の荒木彩花主将(3年)らが一丸となっての快勝で頂点に立った。男子は東山(京都)が駿台学園(東京)を破って初優勝した。

 過去2大会、悔し涙にくれた決勝のセンターコート。優勝が決まると、竹内監督とベンチに座る選手たちが一斉になだれ込み、歓喜の涙を流した。「やっと日本一になることができて、すごくうれしい」。荒木は声を詰まらせた。

 古川学園との決勝は、第1、2セットを連取。第3セットは竹内監督が「Vリーグの外国人選手のよう」と評したキューバ人留学生、バルデスの強打に苦しめられたものの、荒木を中心にブロックでコースを絞り、粘り強くレシーブした。前日38得点の相手エースを18得点に抑え、攻撃でも自慢の高速コンビバレーで一蹴した。

 前々回、前回はいずれも決勝で金蘭会(大阪)に屈した。新チームの主将となった荒木は「三度目の正直」を合言葉とした。「2年連続で負けて、言葉どおりになるように意識付けした」。ただ、日本一への道のりは平たんではなかった。

 これまでチームを率いてきた相原氏が、若手世代の女子日本代表監督に就任。昨年4月にコーチから昇格した竹内監督も、選手たちも「不安だった」と明かす船出だった。8強にとどまった昨夏の全国総体後、荒木はひそかに寮の食堂で涙を流した。

 苦しくても、チームは「三度目の正直」の合言葉を忘れず、自分たちを信じて練習した。1年生の成長もあり、チームは力を付けた。秋の国体では金蘭会を破って準優勝し、今大会でも準決勝で金蘭会に雪辱。決勝ではリベロを含む先発7人のうち、4人が1、2年生だった。

 準決勝の前日、荒木はコートに立つ部員一人一人に手紙を渡した。同じ3年生の佐藤華純には「一人じゃないよ。苦しい時は私が助けるから。全員で富士山の頂点を目指そう」としたためた。「全員バレー」での日本一。Vリーグの強豪に進む予定の荒木は「信じてついてきてくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。 (伊藤瀬里加)

 ◆MVPに室岡 表彰選手も発表され、女子の最優秀選手に東九州龍谷の2年生エース室岡が選ばれた。室岡は荒木主将とともに優秀選手賞も受賞。他の優秀選手賞は古川学園のバルデスと奥村澪、金蘭会の宮部愛芽世、共栄学園(東京)の付欣田(ふ・しんてん)に決まった。ベストリベロ賞には東九州龍谷の吉田が選ばれた。

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