劇場の女神、公演1000回へ「誇りを持って」 HKT上野遥20歳の誓い

西日本スポーツ 古川 泰裕

 ファンから「劇場の女神」と呼ばれるHKT48の2期生・上野遥が鮮やかなピンク色の晴れ着で新成人記念撮影会に登場した。事前に「ピンクか、濃いピンク」と発注していた通りで、「困っている人がいたら手を差し伸べるということを心にとどめて、すてきな女性になれるように精進したい」と抱負を語った。先輩であるHKT下野由貴、そしてAKB48の村山彩希とともに、公演出演1000回を目前に控える〝鉄人〟。当の本人は「通過点に過ぎない」とのスタンスだが、積み重ねた努力に喝采が送られる日が近づいている。

 先輩、後輩を問わず目標とされる、キレのある大きなダンス。グループのことを第一に考える「HKTファースト」の精神。「はるたん先生」とも呼ばれる彼女の存在に救われてきたメンバーは多く、あの指原莉乃もその一人だった。

 HKT移籍当初から売れっ子タレントとして多忙だった指原莉乃は東京での仕事がメインで、福岡である劇場公演のレッスンなどに参加できないことが多かった。そんな指原の代わりに振り付けを覚えて、来福時に教える。いわゆる「アンダー」と呼ばれる役割を担っていたのが上野だった。

 指原は、自身が監督したHKT初のドキュメンタリー映画「尾崎支配人が泣いた夜」(2016年)で、そんな上野に光を当てた。劇中、HKTのシングル表題曲を歌うメンバーに選ばれた「選抜」たちが踊るステージを、劇場の隅から複雑な表情で見つめる上野。「いつもあそこに立っているのは自分なのに…」。羨望(せんぼう)や意地、様々な感情が入り交じった思いを吐露する姿に、多くのファンが感情を揺さぶられた。映画のエンディングで、テーマ曲の選抜、そしてセンターに上野が選ばれたシーンは爽やかな感動を呼んだ。

 「ねえ、誰かのために、何かしてますか? 陽の当たらない場所で支えてますか?」

 冒頭でそう語りかける映画のテーマ曲「Chain of love」。その歌詞は、まるで上野のアイドルとしての生きざまを語っているかのようだった。16年2月、東京・代々木体育館のコンサート。アンコールで登場し、ピンクの王冠を頭に飾って涙ながらにこの曲を初披露する晴れ姿は、ファンの心に焼き付いている。

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