ソフトバンク甲斐野、2年目のキーワードは「20」 グアム自主トレ

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 【米グアム鎌田真一郎】福岡ソフトバンクの背番号20を背負う甲斐野央投手(23)が16日、侍入りを目指す東京五輪イヤーにちなみ「2020プラン」を明かした。四球を昨季の34個から20個以下に減らし、防御率を2点台に抑えてさらなる飛躍を狙う。守護神・森唯斗投手(28)の下、初の自主トレをグアムで敢行。今年初のブルペン投球で20球を投げた右腕は、8回のセットアッパーに定着して存在感を示すためにもプランを確実に遂行する。

 海を渡っても、2人の関係性は変わらない。森にハッパを掛けられながら、甲斐野は体にムチを入れる。6分間走を2本行い、ダッシュなど瞬発系、重いボールを使った体幹強化のトレーニングで追い込んでから、ようやくボールを握る。

 「もう限界は突破して、体もまひしている。やったれ!精神です。6年連続で50試合以上投げている方の練習をやれるだけやってみる」。鉄腕の背中を追って、故障寸前の極地まで踏み込もうとしている。

 2020年最大の国民的行事といえば東京五輪。自国で行われるスポーツの祭典で日の丸を背負う覚悟を念頭に2年目を迎える年男は、第2クール初日の12日のブルペン投球で背番号20にちなみ、20球を投げ込んだ。五輪で師匠とのリレーを実現させるためにも「僕が必死に食らい付いて成績を出さないといけない」と意気込む。

 今季の目標は防御率2点台。そのために掲げるのが四球数の削減だ。「10個減らせたら成長。無駄な四球から失点もあった。減らせるほどプラスになる」。昨季与えた四球は34個。20個までに抑えられれば、4・14だった防御率の改善に大きくつながる。

■師匠投法手本に

 それを結果で示しているのが、森だ。新人年から6年続けて50試合以上に登板しながら、四球の数が20を上回ったシーズンはない。甲斐野は自主トレ期間中、制球力抜群の守護神のブルペン投球を、角度を変えながら凝視。「まじまじと見るのは初めてだけど、理にかなったシンプルな動きをしている」と安定感を生むフォームで腕をしならせる師匠の投げ姿を手本にして吸収を図った。

 プロで最速158キロを誇る甲斐野が求めるものこそ、この安定感だ。昨季はチームトップのシーズン65試合に登板しながら調子の波もあり起用法は固定されなかった。一方、状態が良ければ相手を寄せ付けない力を発揮する高い能力を持つ。優勝に貢献した「プレミア12」での登板全5試合を無安打無失点という圧巻の投球で証明してみせた。

 「固定されたポジションを確立したい。昨季はけがをされていた方もいるし、(新人の)津森も入る。勝負するのはバッターだけでなく、チーム内の競争にも勝たないといけない」

 クローザー森へつなぐセットアッパー定着、そして念願の東京五輪メンバー入り-。背番号20の2年目は「2020プラン」の実行の可否にかかっている。

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